ロゴデザインや作成のお供に!「ろごたいぷっ!」でマンガ・アニメ・ラノベのタイトルタイプを研究しよう

作品のロゴ作成や同人誌のタイトル作成でお悩みの方、こんにちは。ななうみです。
今日は「マンガ・アニメ・ラノベのロゴを徹底研究する本」として銘打ったデザイン書籍「ろごたいぷっ!」をご紹介します!
ロゴデザインや表紙作成する際に、参考書としてデスクに置いておきたい一冊かなと思いますよ!

ろごたいぷっ!を購入しました!

ろごたいぷっ!表紙
ろごたいぷっ!が自宅に届きました。表紙の女の子がかわいいですね。
さて、この本はタイトルの通りロゴの「フォント」にテーマを絞った内容となっています。
「あの人気作品のロゴにはあのフォントが使われていた!」と大々的に書いてある通り、既成フォントがあるものはそのまま紹介してくれていたり、既成フォントがないものは形状の似ていフォントを紹介したりしてくれています。

本の中身も「モダン系デザイン書体」「重厚系明朝体」「直線形書体」などのように分類されているため、イメージしている書体や作品を探しやすくなっています。
こういった探しやすさも、デザイン時の参考書としては重要な機能ですね!

著者の山王丸榊さんは、「ゆず屋」というサークルで「書体の研究」という同人誌を作っていた方のようです。
現在はサークル活動のほうは休止しているようですが、こうしてフォントへの熱い想いをアウトプットしてくれるのはうれしいことですね。
長らくフォントに関わってこられた方のようなので、本書の内容も信頼度の高い情報として閲覧できるのではないでしょうか。

では実際に、本書の内容をいくつかピックアップした作品ベースでみていくことにしましょう。

きんいろモザイク

ろごたいぷっ!きんいろモザイク
きんいろモザイクです!僕もアニメ版を見ていたのでピックアップ。
作品としても丁寧に作りこまれていて最高でした。

そんな作品のロゴタイプですが使用されているフォントはモリサワのリュウミン。
本書ではそのリュウミンの細かなバリエーションまで特定して紹介してくれています。

写真を見ていただくとわかる通り、作品のロゴを再現して作成するという手法で、丁寧に説明。
きんいろモザイクの例ではフォント違いのロゴを2種類作っていて、どのようにニュアンスや感じ方が変わるのかを以下のように解説してくれています。

すっきりとしたリュウミンの仮名に比べ、「オールドがな」は丸みを帯びていて柔らかな印象です。
出典:ろごたいぷっ!

このように、フォントの違いからくる印象を言葉にして伝えてくれているので、ぱっと気づかないような書体の変化にも理屈的な面から確認することができます。
デザインでは、この気づきづらい違いの印象を積み重ねることで大きな印象を形作ることが多いので、ロゴデザインにおいては参考になるのではないでしょうか。

ちなみにこのオールドがなのデザインは、『六花の勇者』(120ページ)で紹介した東京築地活版製作所の五号、12ポイント系活字の流れを汲むもので、写研の石井中明朝体などと同系統のものです。
出典:ろごたいぷっ!

という形でフォントのあらましにも触れているのが特徴です。
これによって、同系統の書体を知るきっかけができ、よりデザイン時のフォントの選択肢が広がる。というメリットが受けられます。

まどかマギカ

ろごたいぷっ!まどかマギカ
続いてはまどかマギカ。この作品も素晴らしかったですね。
当時、いろんな意味で衝撃と影響を受けたことを覚えています。

さて、この作品については主タイトルである「まどかマギカ」部分ではなく、映画で使用されている「始まりの物語」について解説しています。
この作品の例でも、再現したロゴを使用して比較できるようにレイアウトされていました。
この作品については、ロゴの比較について解説はほとんどされていませんでしたが、見た時の印象が異なる点や、どのように感じ方が変わるかを自身で確認することができます。
すべてを解説しないからこそ、自分の中に判断基準が作られていく。という実際に制作するにあたって必要なスキルを経験則的に学ぶことができる作りが特徴的です。

ヒラギノ明朝と比べると、文字の骨格そのものと、線の抑揚の付け方が異なります。筑紫オールド明朝はふところがぎゅっと絞られている一方、ハライは伸びやかで、線の太さもかなり強調されています。
出典:ろごたいぷっ!

というように、形状として異なる点には触れているので、読者としては安心感があります。
単なるロゴの紹介にとどまっていない点は、評価できるポイントかなと思います。

よつばと!

ろごたいぷっ!ビスコとよつばと
最後に紹介するのはよつばと!のページです。
よつばと!を紹介している記事のうち、後半部分を抜き出してみました。

先に紹介した「きんいろモザイク」や「まどかマギカ」同様、再現したロゴでの解説が前半にありつつ、よつばと!のロゴに似たものを全く別のジャンルのサービスから紹介。
比べてみるといろいろ違いがあることが分かるのですが、大枠としては同じ方向性のフォントであることが分かります。
また、異なるサービスなどからの紹介があることで、日ごろ目にする様々なところに着想がありえる。という点を気づかせてくれるよい例かなと思います。

こちらはコミックスの目次ページ。ここで使われているのは『あずまんが大王』(024ページ)などに使用されていたニィスのJCTじゃんけんです。楽しげな雰囲気の可愛い書体で、非常に使いやすいデザインなのでお薦めです。実際、ニィスの書体の中でも特によく使われているのではないでしょうか。
出典:ろごたいぷっ!

他作品に触れつつ、フォントの特徴や雰囲気を伝えています。
こうした解説を見ながら、今作ろうとしているロゴにこの書体の雰囲気が合致しているかを検討すると、作りたいロゴの雰囲気に近いフォントを見つけやすくなるのでは?と思います。

まとめ

さて、例のページをいくつか挙げながら本を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この本の特徴をまとめると
・マンガ・アニメ・ラノベの作品のロゴに特化している
・ロゴの中でもタイプ(フォント)を中心に解説をしている
・フォントの違いからくる印象差をサンプルロゴで確認することができる
という点が、上げられるかと思います。

この本で学ぶことができない点は
・なぜその作品のロゴにそのフォントが使用されたのか?
・フォントではない部分のロゴとしてのあしらいをどう処理するとよいのか?
あたりかなぁと。
この辺りは、別のインプット材料が必要になるかもしれませんね。
(200タイトルほどのロゴが掲載されているので、自力で解決の糸口を探ることができる人もいるかもですが)

フォントにどういったものがあるの?とか、ロゴって今まで注視してこなかったけど学んでみたいよ。とか、とにかくいろんなバリエーションの作品ロゴをみたい!という人にはお勧めの一冊かな。と思います。
フォントは知識を深めるほどおもしろく、デザインの幅が広がるものなので、ぜひ一冊制作のおともに置いてみてくださいね!

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