「なるほどデザイン」筒井 美希(著)を読んだ感想

デザインの仕事に携わるようになって8年以上経過しましたが、久し振りに基本に立ち返ろうと思って読んだ本がすごく良かったので紹介!これからデザインやっていきたいぜーって人はもちろん、デザイナーと一緒に仕事しているんだけど、いつもうまくいかないんだよなぁ…って思っている人。デザイナー経験が豊富だけれど基礎をもう一回おさらいしたい人におすすめです!

目で楽しみながらデザインを理解する本

本書を端的に表すならこんな感じになると思います!
デザインの解説書、と言うほどかしこまった訳でもなく事細かな説明をこんこんと詰めてしている訳でもない。
目で見てわかるところは絵で表現されており、補足や説明したいことだけ書いてある。という感じ。だから、学習のハードルも低いしサクサク読み進めることができるのが特徴です!

本はこれ。電子書籍にもなっているのでお好きな方で。

本書の構成

  1. 編集×デザイン
  2. デザイナーの7つ道具
  3. デザインの素

という大きく3つの章で構成されています。
「編集×デザイン」の章では、デザインの基礎の基礎をグラフィカルに理解することができます。
きっと、デザインって何だろう?という人やこうだと思ってたけれど、ちゃんと勉強したことなかった!という人は何か発見があると思います。
同じ写真、同じ内容でもデザインする目的によってアウトプットが変わると言うことが理解できるのではないでしょうか!
個人的には、企業のWeb担当(デザイナーではない)の方にはこの章をじっくり読んでいただきたいです。

きっと、デザインに入る前に考えること、整理することがたくさんあるよ。と言うことが理解できるはず。

「デザイナーの7つ道具」という章では実際にデザインをするにあたって必要な考え方を、比喩を用いたりしながら噛み砕いて説明しています。
噛み砕いて説明した結果をアウトプットとしても見せてくれるので、非常にわかりやすい。
ここは、デザインのアウトプットがあまりうまく行かないなぁ…というデザイナーや、デザイン経験の浅い人にじっくり読んで見てほしい。
アイディアの捻り方や、変化のつけ方。色の選び方などにも触れています。感覚値で近いものを作れる人もいますが、内容を理解して作っているのと、理解せずに作っているのでは将来大きな差が開いているでしょう。

「デザインの素」の章では主にデザイナー向けの内容になっています。
経験の浅い人も、何年か経験したベテランも見て得るものがあるのではないでしょうか。
細かな構成要素に触れていたり、フォントの印象の違いや扱い方など基礎の基礎ではありますが、振り返るととても大切なことを丁寧に説明してくれています。

写真の項目では、写真の構図の持つ意味や印象の違いなどにも触れているので、写真やイラストの構図を考えたりする一助になるでしょう。

総評

日本で言われている「デザイン」って見た目のことやカッコイイ!とか綺麗!とかかなり限定的なことに止まっているのですが、実はすごーく奥が深く、範囲が広いんですね。近年ではデザイナーの担う範囲が広く捉えられるようになってきて、それなりにデザインに対する認識が改善されつつあるのですが、本書はそんな状況を改善できる一助になるのではないかなと思います。

本書の内容は手法としては本のデザインを中心に語られていますが、デザインの本質の部分に沿って話を進めているため、他の媒体を扱っている人でも読む価値は十分にあります。
デザイナーに限らず、より多くの人に読んでいただきたい本です。
きっと、どんな仕事をしていても、本書の内容は役立つ部分があると思いますよ!