作業中に手が止まってしまう人の原因と改善を考えてみた

think-young-employees「作業中に手が止まってしまうから仕事が進まないんだよね」そんな話で新人育成についての会議がはじまりました。新人の教育ではつきものといってもいい問題ですが、同じような問題を抱えている人はいませんか?
今日は、この会議で僕が発言して「なるほど!」と共感と同意を得られた話をしたいと思います。

作業中に手が止まってしまう要因について

今回は特定の作業をしている最中に、手が止まってしまうという現象だったのでその条件下で要因を考えてみます。
(ということでタスクが多すぎて思考停止している、と言うのは今回は除外です)

手が止まってしまう要因としてはいくつか考えられますが
・作業に集中できていない
・他者と話をしている
・作業内容を理解できていない(から続けられない)
・やり方、進め方がわからない
などなど。いろいろありますね。

会社での仕事でなければ
・動画を見てしまっている
とかもあるかもしれません(笑)

それぞれ要因ではありますし、改善しなければならないことであるのは間違いありません。
しかし、僕は上記のような表面上の問題を解決するだけでは根本的な解決は難しいと思っています。

根本的なところを考えてみる

ちょっと話題を変えて、普段の僕たちの生活を振り返ってみましょう。

例えば、初めての場所で外食をする時。みなさんはどのようにお店を選んでいますか?
僕は行く場所にどんな店があるのかを事前に調べて、良さそうな店をピックアップしています。
事前に行くお店を確定しないまでも、結構事前に調べてアタリをつけておくような行動をしたことある人、多いのではないでしょうか。

実は、こうした行動は昔から多くの人が行っていたわけではありません。
インターネットが普及する以前は、お店の情報は知る手段がかなり限られていましたし、そのハードルも今よりずっと高かったはずです。
テレビやグルメ雑誌、知人の紹介などが主だった情報収集が、インターネットの普及とともに広がって、多くの人がスマホを持つようになった今になって大きく変化したと考えています。
それゆえに、何かを行動する前に自前の準備や計画を練ってから実行に移すという習慣が身についてしまっている人が多くなっているのではないでしょうか?

挑戦と失敗を繰り返すよりも、一度きちんと考えてから手を動かしてできるだけ間違いや失敗の回数を減らす。
というような思考が働いているとすると、手が止まってしまうのも納得できそうです。
上にあげたような、集中できていないなどの表面上の問題を解決したとしても作業スピードが上がらない場合には疑ってみると良いかもしれません。

シミュレーション通りに行かないこともある

思考を巡らせることは非常に重要です。
ですが、時には頭で考えるよりも手を動かして、その結果を見て軌道修正するほうが早い場合があります。
シミュレーションをしているだけでは、実際の結果が思うとおりにならないこともあります。
頭のなかでの正解は、実行結果の正解と常にイコールになるわけではないということを理解していない可能性があります。

シミュレーション通りに行かなかったら、次はまた考えこんでしまうのでしょうか?
時間をかけて考えた結果うまく行かなかったのだとすれば、同じことを繰り返していてもうまく行くとは思えません。

計画を練ってから実行に移すというのは、一見正しいようで、実は遠回りになっていることもあるということですね。

なぜ、シミュレーションするのか

上述したように生活の中での行動が変わったため、事前に計画するということが習慣化してしまっている事が挙げられます。
そうした習慣を続けていくうちに、失敗した~という経験の数が不足し、ぼちぼちうまくいったり、成功した体験だけが残るため、失敗に対して過度な恐れを感じている可能性がありそうです。

そうしたことから、未知の状況にたいして自分から進んでいくという意識が薄れてきているのではないか、と考えています。
自ら進んで行ったことで失敗をしたら、それは自分に跳ね返ってくるから。

トライアンドエラーからトライアルアンドエラーへ

よく言われていることですが、トライアンドエラーは当たって砕けろ的なニュアンスがあります。
挑戦して、ダメだったらもう一度。みたいな。
砕けるっていうことは失敗するというニュアンスが強く、そうした失敗感を割けるために過度なシミュレーションをしているのだとすれば、このニュアンスを変えるだけで大きく進歩がありそうです。

そこで、トライアルアンドエラー。
トライアルというのは「試し」なので、試行錯誤してゴールに進むニュアンスにすこし変化します。
こうして少しでも、目の前の壁を低くすることで格段に動きやすくなるのではないかなと思います。
試行錯誤している時は、「違うことをやってしまう」のは当たり前というように認識しやすいため、のびのびと挑戦することができるのではないでしょうか。

作業中に手が止まってしまう人の改善法

全て「仮説」ではありますが個人的にはそれなりに実態に近いものがあるのでは?と思っています。
というわけで、改善方法です。

1.手が止まってしまう個人の素養の問題(実際にはそういう側面はあると思うが)ではなく、社会的な流れの可能性があることを知る。
2.相手のパーソナリティを否定しない「試しにやったらいいじゃん。なんで君はそういうことができないの?」とか。
3.「失敗」というものに対する敷居を低くする(会社なら会社から外に出しさえしなければ、内部的には失敗は認められると考える)。
4.細かな失敗から、次に繋がるものを見つけられればそれは前進である。と伝える。先輩や上司がきちんと言葉として伝えることで、安心して臨むことができる。
5.トライアルアンドエラーしている様をちゃんと見せる。試してみなくちゃわからないこともある。それは先輩も一緒。

巧遅は拙速に如かず

僕の好きな言葉です。
巧みにいろいろなことを考え、完璧なものを目指していても、必要なときに間に合っていれば使われる機会はない。
完璧でなくても使いたいときに使えるように準備してあるモノのほうがよい。ということですね。
閑話休題。

今日の発見、気づき

今日の会議では上記のような視点でもって話をしました。
必ずしも正解というわけではないかもしれませんが、可能性のある話として納得感を得られたかなと思っています。
僕自身も失敗ということに対しての恐怖心はあるので、そうした自分に置き換えたらこうかも?という視点を持って新人の教育にあたることができると良い結果が生まれるかもしれません。
表面上の問題は、それはそれとして改善しながらになりますが新人の育成も、トライアルアンドエラーということで。