クリエイターEXPO 2017に出展したので感想と報告

本日から始まったクリエイターEXPOに、妻がイラストレーターとして出展参加しているのでお手伝いとして様子を見てきました。
例年よりもブース数も人も多くて大盛況となっていましたが、僕から見たトレンドとかブースに寄せられた質問とかも含めてまとめてみたいと思います。
過去の参加レポートをご覧になりたい方は「「クリエイターEXPO’15」ブース参加レポート」からどうぞ。

クリエイターEXPOとは?


クリエイター EXPOとは、700名を超えるクリエイター(イラストレーター、デザイナー、グラフィッカー、ライター、作曲家)などが集まる商談会です。主催はリード エグジビジョン ジャパン。
例年、コンテンツ東京というイベント内のひとつとして開催されています。

2017年の今回は、
「AI・人工知能 EXPO」
「コンテンツ マーケティングEXPO」
「ライセンシング ジャパン」
「コンテンツ 配信・管理 ソリューション展」
「先端コンテンツ テクノロジー展」
「グラフィック デザイン EXPO」
「映像・CG制作展」
が同時に開催されました。
目玉はなんといってもAIですかねーたくさんのブースが出ていて、かなり市場に認知されてきているな。という印象でした。

2016年の様子はこちら。


こんな感じのイベントになっています。とても活気がある商談会です。

クリエイターEXPO2017に出展して感じたこと

クリエイターEXPOに出展して、まず一番初めに感じることは「クリエイティブの広さ」だと言っておおよそ間違いはないでしょう。
今回は、妻のブースのあるイラストレーターゾーンにいたのですが、隣や向かいのブースが全然違う分野のイラストだったりします。同人誌即売会にばかり出ていると、かなり一方向に偏ったクリエイティブに触れていたことに気付くでしょう。様々なクリエイティブに触れることができるため、普段仕入れられない刺激や知り合えない知人ができたりする点は魅力的かもしれません。

次に感じるのは、こんなに多くのクリエイターが企業からの仕事を奪い合っているんだ…という事実。
それと危機感。

実際は各クリエイターに求められるニーズは異なるので食い合うことはあまりないのですが、多様なニーズに合わせて各クリエイターが地位を獲得しようとしているという事実は、危機感を感じずにはいられません。ましてや、総数で言えばこのイベントに出展していないクリエイターの方が多いのです。

この危機感を感じるというのは非常に良いことで、何も感じないままでいると、気がついた時には収入が少なくなっていた!いつも通り仕事をしていたはずなのに!ということにもなりかねません。そんな話はごろごろ転がっていると思うのですが、「自営業の老後
」という本にも著者自身の話として書かれていました。

また、商談会ということで自身のクリエイティブを説明する能力が、おそらく仕事を獲得できるかどうかを左右しているということ。これは、どんな仕事にも言えると思うのですが、普段人と多くコミュニケーションしない職業だと、忘れがちだと思うので、強く意識したいですね。
会話ができない、話がわかりづらい人は、それを覆すだけの強力なクリエイティブを持っていないと、仕事にならない(このイベントを活かせない)んじゃないかな。。。と思います。

クリエイターEXPOで問われたことと回答、感想

ブースにいる時に各企業の人が見にきてくれるのですが、その時に尋ねられたことをまとめておきます。

Live2Dやれますか?

これは、キャラクターを描いた人にLive2Dまでやってほしいというニーズがあることを示しています。
イラストレーターがイラストを描くだけでは終われない時代が近づいているということかもしれません。
Web界隈では、ずっと以前からデザイナーがコーディングやフロントエンドのプログラムも担う。というケースがあるのですが、それに近いマルチスキルの人材にニーズがあるということでしょう。
絶対数としては多くないものの、確実にそう言ったニーズが高まってきていることは日頃から感じているので、ついに来たかーという感じですね。

キャラクターのデザインからできますか?

これにはできますと答えています。
まぁ、デザインの良し悪しはあるにせよ、イラストレーターでこの点ができないと答える人はあまりいないのではないでしょうか?
例示として、ポートフォリオからこの時はこういった要望があったので、こうしたデザインにしました。というような会話を出せるとよりスムーズで相手も「デザインできる」のレベルを見ることができるので、良いのではないかなと思います。

どういったニーズに対応できますか?

質問がちょっとふわっとしているのですが、例えば厚塗り風の画風にできますか?とか、R-18は描けますか?といった内容の質問があります。
基本的にはできるものはできる、できないものはできないと答えるのが無難だと思います。
やったことがないができそう。という(テイストを少し寄せるとか)レベルであれば、できると言ってチャンスをものにする方がいいかな。結果として達成できたらクリエイターとしての幅が出るし。

納期はどのくらいですか?

基本的には仕様によりけりですと答えていますが、ざっくりとキャラクターデザインならこのくらい、塗りの部分はこのくらい。という感じで回答しています。
ただやっぱりケースバイケースなので(その時の受注状況にもよりますし)、詳しくは依頼や見積もりの時に相談してください。としておくのが無難ですね。

価格はいくらですか?

仕様によりますとしか言えないのですが、あまり安い金額を提示するのは控えた方が良いでしょう。
商談会に限らず、どんな場合でも「打ち合わせ」などのお金にならない工数は発生するものなので、そうしたコストも含めて回答するべきだと思います。
妻は簡単な事例を交えて3プラン作っていました。ざっとした予算感はそういった資料で確認いただくとして、やはり実際の見積もりはケースバイケースです。としておくのが良いかと思います。

同時開催の展示会の様子


コーエーテクモウェーブという会社がVRを体験できるブースを展開していました。
非常に興味があったのですが、手荷物が多すぎて断念。結構人だかりができていて、人気のブースのようでした。


動作制作のブース。ここに限らず、今回、個人の動画屋や動画制作サービスのブース数が結構あったように感じました。
制作環境が昔より整ってきたからか、動画コンテンツが浸透してきたからかはわかりませんが、需要が高まっているのは事実のようです。


水槽で泳ぐ光る鯉を展示していました。
動画を撮ってくればよかったのですが、写真しかありません。
動きはかなりリアルで、本物の鯉のように動いていました。非常に滑らか。
鯉という形状でないにしても、どこで使うのかは僕には想像できませんでしたが…


VR系の危機をたくさん取り揃えて展示していました。
展示ブースはシンプルだったのですが、それゆえにすごさがわからず若干人が閑散とする感じになっていました。
同じVRでもコーエーテクモとは大きく異なる人の入りで、ブースデザインや企業知名度の差を感じました。


こちらはチャットアプリを作成している会社のブース。
Live2Dでキャラクターと対話する形式のチャットアプリを作成しているとのこと。AIを活用したアプリのようなので、ゲームや単純なコンテンツとしてではなく、企業のサポートサービスなどにも利用できそうですね。
先ほどLive2Dできるか?という話がきたよと言いましたが、やはりAI的にはこうしたところにチャットしている感やおもてなし感を出すためにキャラクターを利用したいというニーズがあるようですね。


バンドリ!
タイアップ先を募集していました。


KADOKAWAのブース。
けものフレンズやエロ漫画先生、文豪ストレイドックスなど超強力なラインナップでブースを構えていました。つよい。


思いの外すごくシンプルなブースで思わず通り過ぎてしまいそうでしたが、Cygamesも出展していました。最近よく見るアプリの展示やグッズの展示がメインだったようです。こちらも、コンテンツを使ってグッズ展開しませんか?というような感じだと思います。


他にもこうした子供向けのファッションデザインのキャラクターコンテンツが展示されていたり


ペコちゃんのブースがあったりしました。
ペコちゃんは知らなかったけれど、ファッション系にデザインを染み出して行っているんですね。予想外にオシャレでびっくりしました。

ななうみ
数々のクリエイターや企業がしのぎを削っている中、うだうだして歩みを止めるわけにはいかないな。と改めて確認することができました。
クリエイターであれば、未知の企業と取引が開始される可能性もありますし、出展する意義は十分にあるのではないでしょうか。出展料が高いので、デザフェス同様まずは一般参加でもいいので足を運んでみてください。きっといろいろな発見があると思いますよ。