角川まんが学習シリーズ「日本の歴史」読んだ感想①

manga-kadokawa-nihonnorekishi-01先日発売されたKADOKAWAの日本の歴史シリーズ。発売日当日に初回限定盤の全巻セットを購入しました。色々と研究が進んだり、歴史解釈が変わったりしていて知っている日本史と異なる部分もあるだろうということで買ってみました。
今のところ全15巻中5巻まで読み終わったのですが、キリがよいので3巻までをまずはまとめてご紹介。

角川まんが学習シリーズ「日本の歴史」

以前からいろいろな出版社でこういったシリーズは存在していましたが、ここ最近の歴史研究などの見解なども盛り込んで再定義した内容となっている印象を受けました。
僕が小学生の頃は1192作ろう鎌倉幕府なんて覚えたものですが、その点も

頼朝は法皇に義経追討を名目に全国各所に守護・地頭を置くことを認めさせた。
これにより一一八五年頼朝は全国にその支配権を確立した。
このことをもって鎌倉幕府の成立とする研究者は多い。

というように記している。(5巻)

こうした違いは随所に見られるので、日本の歴史全般を知識として学び直すのにも最適と思います。漫画なので読むのは楽ですし。

もう一つ大きな特徴は、今までのような日本の歴史シリーズと違って吉崎観音先生や、いとうのいぢ先生、小畑健先生などが表紙を書いている点。それらの表紙に近い絵柄の漫画家さんによって本編が作画されている点などがあげられます。
歴史漫画、おもしろくないっていう絵面でのマイナス点が改善されているので、子どももスムーズに受け入れやすそうと思いました。

KADOKAWAさんがこうした教育系の漫画に、今までにないよう絵描きを抜擢するのは、成長した子どもがおとなになった時にKADOKAWAの展開する事業を受け入れやすくするための施策なんでしょうか。考え過ぎか。

日本のはじまり-旧石器~縄文・弥生~古墳時代-

石器時代の日本の暮らしから縄文、弥生と時代が下ることで生活がどう変わっていったか、どのように生活の課題が推移していったかがわかりやすくまとめられています。
採集・狩猟を行っていた時代から農耕が始まり、戦が始まり、政治が始まった。
そういった経緯がまとめられており理解しやすいです。

にしても、わかっていたことではありますが当時の日本と中国の文化レベルの差はすごいですね。
卑弥呼の時代で、中国は三国時代の末期。魏の曹叡の時代なんですよね。
高床式倉庫とか言っている時に、中国では万里の長城が完成していて大陸全土にまたがるような戦もしているような時代だったわけです。漫画で絵として見ることができてより一層当時の中国の凄さを感じることができます。

飛鳥朝廷と仏教-飛鳥~奈良時代-

仏教が伝来してきます。これによって、親中国派である蘇我氏と反中国派である物部氏の対立が顕著になります。
蘇我というと、中大兄皇子と中臣鎌足によって倒された蘇我入鹿が有名ですが、大化の改新の前から蘇我氏は有力な氏族であったことがわかります。

厩戸皇子(聖徳太子)もどんな人物であったのかが綴られており、単純に歴史を学ぶというよりもより近い位置で歴史を追いかけることができるのがよいですね。こういったことは、歴史小説や漫画の特権ではないかなと思います。

中臣鎌足の死に際には藤原姓が与えられて、以後この氏族が有力な貴族となっていくという部分や、日本の都が徐々に定まっていくという部分も非常に楽しめます。

そうした時代の流れの中で、仏教がいかに重畳なポジションにあったかというのを、改めて確認することができる構成になっています。

雅なる平安貴族-平安時代前期-

このあたりから、文化的な面でも発展を遂げる日本を確認することができます。
文化の発展に一役買ったのは仏教と遣唐使でしたが、これらによって唐に渡った僧侶である空海や最澄が高野山に真言宗を開いたり、比叡山に天台宗を開いたりします。今でも信徒を多く抱えるこの2つの宗教がこの時代に作られたというのは、なんともすごいことですね。

その他にもかな文字ができたことによって、女性の文学作品が日の目を浴びたりしたことも特徴です。
ここで出てきた源氏物語などはこの期にも大きな影響を与えています。

文化が花開いただけではなく、血なまぐさいことも行われていました。
坂上田村麻呂は征夷大将軍となり蝦夷を討伐するために東北地方へ遠征したり、地方では平氏や藤原氏が中央への反乱を企てたりしています。

本日の発見、気づき

一度学んだものでも、時間を置くことで異なる視点で見ることができる。それは新しい発見につながることがあるということを、改めて学ぶことが出来ました。
また、日本の歴史が今の次代のニーズに合った形で刊行されたのも非常によかったです。
学研まんが日本の歴史というものがkindleで割引セールをしていますが、約20年も前に刊行された本ですし、今買うならKADOKAWAさんの日本の歴史がお勧めです。
4巻~6巻の感想はこちら「角川まんが学習シリーズ「日本の歴史」読んだ感想②

角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全15巻セット
吉崎観音 浅田弘幸 いとうのいぢ 藤田香 小畑健 藤真拓哉 いのまたむつみ 江端里沙 川元利浩 しゅー 杉基イクラ 片岡人生&近藤一馬 氷堂涼二 琴音らんまる 近藤勝也
KADOKAWA/角川書店 (2015-06-29)
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