「里見☆八犬伝REBOOT」1巻の感想

manga-satomireboot-01よしむらなつき先生の里見☆八犬伝が新しく10月15日に発売されるということで、早速購入しました。発売された作品名は「里見☆八犬伝REBOOT」。
里見☆八犬伝は僕が中学~高校にかけて読んでいた好きな作品で、新作としてリメイクされているものの13年ぶりの新刊ということで楽しみにしていました。

手元に届いた!

manga-satomireboot-01
届きました!
表紙を飾っているのは主人公の犬塚信乃。
この作品では性別が女性ということになっています。
南総里見八犬伝では女性として育てられた男性、という設定でしたがこの辺りは里見☆八犬伝らしいアレンジになっています。
イラストは昔から綺麗でしたが、13年経過したのもあってかかなり細密に描かれていて綺麗なイラストになっています。
柔らかくもキリッとした印象のあるイラストが素敵。

表紙のデザインも凝っていて綺麗です。
REBOOTのあしらい方も好みの感じでした。
躍動感のあるデザインの中に落ち着いた和のテイストが入っていてバランスが良く、イラストも引き立っています。
デザイナーさんは本の中頃にある4コマ漫画で紹介されていたのですが、ジョジョの単行本を担当しているデザイナーさんらしいです。

里見☆八犬伝REBOOTのみどころ

今作のみどころはノリのいいギャグとシリアス感のバランスに尽きるかなと思います。
独特のテンポで進んでいくストーリーと全体がみどころとなっています。
個別に分けていくと以下の様な感じ。

キャラクターの魅力

この作品は前作からキャラクターがとても魅力的に描かれていましたが、今作はシリアスな面も強調されているのでキャラクターに厚みが出てさらに魅力的になっていました。
1巻ではまだ登場人物がそこまで多くないものの

・犬塚信乃
主人公の犬塚信乃。前作にも増して魅力的に描かれています。
男性として育てられた女性という設定になっているので、そのギャップを活かしたギャグのキレは健在。
今作では許嫁である浜路が押しかける場面で諭すところが描かれるなど、ギャグ以外の真面目な側面も描かれることでキャラクターに深みが増していました。
また、父である番作の仇を討つというところでは気迫のカットが入っているなど、心情の動きを大きくクローズアップされています。
なお前作よりも胸板が厚くなった模様。

・犬塚番作
女性である信乃を男性として育てた張本人。
信乃が風呂に入っている時に一緒に入ってくるなどかなり破天荒なキャラクターでおもしろいです。
敵の襲来時には一転神妙な面持ちで矢面に立つなど、前作と比較してかなりキャラクターとしての良さが光っています。

・犬川荘助
突如登場して信乃の胸を揉んだり、無茶クソ強い必殺技で窮地を救ったりしました。
前作では基本的におバカキャラだったのですが、今回は割りとまっとうです。
口から槍を出したりは今のところしてません。
序盤から荘助の過去にも少し触れられており、掘り下げられて描画されているのがポイント高いです。

・浜路
前作では奈良漬が嫌いな信乃お兄さま大好きお子様だった浜路ですが、今回は大人っぽい一面も見せていてかなり好感度が上がりました。
今後、どういった動き方をするのか今のところわかりませんが、前作とは振る舞いがかなり変わってくるんじゃないかなぁ。
シリアス路線のキーマンだと思うので、注目しています(前作は捕らえられてもわりと自由奔放としていたので、危機感みたいなのは殆ど無かった)。

・船虫
やられ役お色気要員(大変な役目)であるのは変わりませんが、前作よりも強そうです。
まだスポットが当てられていないだけにキャラクターの深掘りが今後されるのかもわかりませんが、雰囲気と他のキャラクターの掘り下げ具合からすると描写がされる時が来るんじゃないかなぁと予想しています。

・玉梓
かなりシリアスの側面を強く描かれており、過去の回想シーンなどではかなり凶悪な絵面になっていました。
今のところ邪悪な感じです。

・伏姫
以前は赤ちゃんを誘拐したり、かなり変態性の高い天女?でしたが今作ではいまのところシリアスな側面しか見せていません。
今後どういった側面が垣間見れるのか楽しみではありますが、今作では伏姫+玉梓で物語全体を締め、各キャラがその中で奔放に動く…とかもありえそう。
今のところ神聖な感じです。

作画の緻密さ

作画が緻密にされていて、以前よりも数段パワーアップしているように感じました。
また、コマ割もかなり動きのあるレイアウトになっていて作品に緩急ついており非常に読みやすくおもしろいです。
シリアスなシーンが増えたこともあって、ギャグ用に崩した絵ではなくきちんと整ったコマが増えたかなと思います。
整ったイラストのコマをたくさん見れるというのも、この作画の緻密さを良く活かしていると思うので、注目して1コマ1コマ見るのも楽しいです。

オススメは浜路が信乃に抱きついて「好き」を連呼するシーン。
浜路の思いの強さを伺わせるカットとともに、その後の展開をぐっと良くするシーンでもあるので個人的にはかなり好きでした。

ストーリーのシリアスさ

全体的にシリアスなシーンが増えたため、物語全体に緊張感がありました。
ギャグは入っているものの、シリアスに締めるところでは締めて来ているので全体としては以前よりもストーリーとしては緊張感を持って読むことができそう。
よしむらなつき先生といえばギャグにギャグを重ねて押し通すみたいなイメージがあったのですが、今作は一風変わった作風を楽しめるかなという印象でした。
全体的に話のテンポが早いような印象はありましたが、気になるほどではないかも。人によっては違和感を感じるかもしれません。

よしむらなつき先生らしいギャグ

とはいえ、上にも書いているようによしむらなつき先生らしいギャグは健在で、おもしろいです。
昔よりマスコット的にデフォルメされたギャグイラストは少なくなったかな?という感じではありますが、笑いのツボなんかは以前同様なのでよしむらなつき先生のギャグが好きな人は楽しめるんじゃないかなと思います。
シリアスとうまく混ぜ合わさった作品は新たな楽しみがありました。

今日の発見、気づき

13年、新作を待ち続けていて良かったです。
全体的に大きくパワーアップした里見☆八犬伝REBOOTの今後がますます楽しみになりました。
今作は1話から書き直しされているので、旧作を読んだことがない人でも問題なく読むことができるかと思います。
学生時代に好きだった作品のリメイクを、この歳になって見ることができて懐かしい楽しいという感じで不思議な感覚でした。

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前作はこちら(未完)

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