【日本株決算】ノバック下方修正!?投資してもいいのか?買い時を考える【高配当】

こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。

今日はノバックの決算がでましたので解説していきます。
今日の決算では通期計画を下方修正ということで、ネガティブな内容でしたので、この先投資対象として見て大丈夫なのか?とか、投資している人の中には保有し続けていて問題ないのか?と思っている人もいると思います。

こうした方は、投資判断のヒントがあると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

Youtubeにも動画を載せているので、動画で見たい人はこちらからご覧ください(チャンネル登録してくれたら嬉しい!)。

ノバック

さっそく決算内容を確認していきましょう。今回は第3四半期の決算となります。

2023年4月期第3四半期累計の経常利益は前期比5.4%のマイナスとなりました。
併せて通期の業績見通しも8.4%下方修正ということで、前期29億円だったところを今期は25億円の利益に下がる見通しとなっております。

会社側が発表した業績予想を基に計算すると、下期の経常利益の減益幅は26%に拡大するということで、足元経営状況が悪いといった状態でございます。

決算短信を確認してみますと、財政状態としては総資産上昇、純資産上昇、自己資本比率上昇ということでこの点は悪いところはなさそうです。

配当の状況も確認してみると、従来の配当予想から変更はなく、期末配当60円で据え置きとなっております。

通期配当額は120円となり、前期比で20円の増配想定ですね。
この点が変わらないというのは経常利益の下方修正をした割には良かったかなと思いますね。

定性的な情報を確認してみます。

原油・原材料価格の高止まりや世界的な金融引き締めの影響を受けて懸念材料が見込まれると、以前として景気の先行きは予断を許さない状況が続いておりますということで世界的には厳しいんじゃないかという見通しになっております。

そんな中、建設業界としては国土強靭化計画の影響もあってインフラ対策などが底堅く推移しており、民間の建設投資も持ち直しの動きがみられているようです。

しかしその一方で、建設資材価格の高騰や、受注競争の激化、労働者不足が顕在化しているということで、減価上がる、人件費上がる、価格競争で利益が減るといった流れになっており厳しい状態であるということがわかります。

そんなノバックですが、動画撮影時点の株価は2705円。
PERは6.9倍と割安。PBRは0.74倍と割安な水準です。
配当利回りは4.44%ということで、高配当な状態ですね。

ここ数日間はSVBの影響を受けて株式相場下がっておりますが、直近かなり株価高まってきているところでしたので、4%を超える利回りは魅力的だと思いますね。

業績の推移はこのようになっていて、売上高や営業利益は波はあれど順調に成長してきているところでございます。
過去の業績の波を考慮すれば、今回の減益はそんなに悪材料ということにはならないような気がしますね。

とくに、会社の内部に原因があるのではなく、外部環境の影響を受けているということですから、ことさら気にする必要はないように思います。

配当も前期と比べれば20円増配しているものの、減益してもEPSは390円ほどあり、配当性向は30%ほどですので、この点からも十分に余力はある形となります。

収益性はこちらのようになっております。
売上営業利益率は8%となっておりまして、前期と比べてもさほど悪化していない状態です。
ROEは10%、ROAは6.8%と、こちらも良好な水準だと言えます。

過去数年間と比べれば利益率は落ちてきてしまっていますが、現時点で投資を手控えるほど悪化しているわけではありません。

財務は、BPS、自己資本比率、剰余金が増加傾向となっております。
こちらは非常に健全だと感じます。問題はないでしょう。

適正株価を確認してみます。
上場してから日が浅いので長期の適正株価は不明ですね。
過去7年の平均EPSは345円、適正株価は6172円。
過去5年の平均EPSは340円となり、適正株価は6080円となります。

いずれの期間でも適正株価は現在株価よりはるかに高額ですので、割安であることがわかります。
タイミングを見て買い集めていって問題はないと考えております。

剰余金だけで直近配当を何年支払えるかの計算になります。
ノバックは32年間、配当金を支払うことが可能なようです。

トンネルやインフラをやっている大林組と比較しても、規模感は比べ物になりませんが、配当可能年数自体は同等の水準にありますので長期で保有する銘柄としても余力面では問題ないと判断できるでしょう。

最後に日足のチャートを確認しておきます。
現在は2022年の5月以降の上昇トレンドに乗っているところです。
赤い帯の中で上下を繰り返しながら徐々に下値が切りあがっている段階ですね。

直近のSVBに端を発する株価の混乱がいつまで続くかはわかりませんが、株価が下がったら買いを狙ってもよさそうです。
RSIが40前後になると反発している傾向があるので、そのあたりのタイミングを見ていくのもいいと思います。

ただし、この上昇トレンドを下に割り込んだりした時にはさらに下落する可能性が出てきますので注意してください。

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はい、ということで本日はノバックの決算内容を確認してきました。

こちらの銘柄は視聴者の方から教えていただいた銘柄で、僕もポートフォリオに入れさせていただいております。

配当利回りも高く徐々にですが業績が成長している銘柄でもありますので、引き続き買い増ししていきたいと考えております。

みなさんの中にも、おすすめの銘柄がございましたらセクター問わず情報を募集しておりますので、お気に入り銘柄をコメントに残していっていただけると嬉しいです。

SVBの破綻で相場が荒れていますが、じっくりと買い時を狙って資産を伸ばしていきましょう。

ということで、本日の情報がみなさんの投資に役立てば幸いです。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスのUIデザイナー。情報設計と構造整理が得意。制作会社の執行役員を経て独立。 現在は技術書執筆やYoutubeで活動中。デザイン、Youtube、株式投資、社会制度の話題が多めです。 拙著「誰でもつくれる!UIデザイン入門」発売中