
こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。
今回は9月に配当金の権利確定する日本株銘柄から、僕が投資してもいいなと思える銘柄を3つピックアップしてみたのでご紹介します。

なんて人の参考になればと思います^^
僕の投資手法は、
- 高配当株を長期保有することで
- 配当益をもらいながら
- 安全に資産を拡大する
というものです。
短期間で資産が増えるような爆発力はないものの、
- 多くの人が実行しやすい投資方法で
- 資産拡大の再現性も高い手法
だと思います。
ゆっくりでもいいから着実に資産収入を伸ばしていきたい!という人はぜひ最後までご覧ください。

Youtubeにも動画を載せているので、動画で見たい人はこちらからご覧ください(チャンネル登録してくれたら嬉しい!)。
この記事では指標を確認しながら銘柄の説明をしていますが、記事内では指標の説明は詳しく触れていません。
指標そのものについて詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
【高配当株投資】高配当株投資をする時に確認する指標の組み合わせとポイントを解説
稲畑産業(8098)
まずは稲畑産業になります。
同社は化学専門商社大手で、電子材料や合成樹脂に強みもっている会社ですね。
販路も、アジアで広域に展開ということで安定性が高そうという印象です。
取り扱い分野としては
- 自動車分野
- ライフサイエンス・医療分野
- 環境・エネルギー分野
- 農業を含む食品分野
ということで、世界の課題感ともマッチしてると思います。
各分野の内訳も
- 車両内外装用加飾フィルム
- 車載向け電子デバイス材料
- 再生医療
- 細胞治療用セルソーター
- 細胞培養用培地添加剤
- 人工知能
- ビッグデータ
- フィンテック
- セキュリティ
- IoT関連商材
- 牛用飼料
- 管理ソフトウエアおよびデバイス/センサーの開発
- 農産物の大規模開発
といった感じで、非常に幅広い分野を手掛けています。
投資でも安定した資産の拡大を目指す場合にはポートフォリオを分散することが重要ですが、稲畑産業は事業そのものが安定した成長を目指すための分散になっている。とも感じますね。

配当利回り

この記事の執筆時点での株価は1820円、配当利回りは約3.85%となっています。
優待でQUOカード500円分がもらえるので、それを含めると総合利回り4.05%ほどになります。
優待は保有期間に応じてもらえるQUOカードの額が増えて、100株保有でも3年以上のホルダーは2000円分のQUOカードがもらえるようになります。
改悪がない限りは、黙っていても総合利回りが上がっていくのも魅力ですね。
業績

業績は2019年が売上高最高となっていて足踏み状態ではあるものの、コロナ禍中の2021年では営業益からEPSまで過去最高を取ってきている状態です。
2022年の予想でも過去最高を更新する予定ということで、非常に堅調な推移かなと思います。
2021年8月にでた第一四半期の決算も、業績予想に対する進捗率が約38%と好調ですね。
このペースを維持できれば、第二四半期決算で上方修正が来るかも…?という期待も持てるかなと思います。
現在の売上高は6000億程度ですが、中期経営計画と長期目線では
- 2024年に6700億
- 2030年には1兆円
ということで、計画通りに進めば値上がり益も十分期待できると思います。
配当金も年々増配しているので、こちらも利回りの拡大を期待してよさそうな気がします。
配当性向も26%程度とかなり余裕がある状態ですね。EPSも上昇傾向なので安心感があるのもGOOD。

ROE、ROAは卸売業にしてはやや低いのですが、農業分野を手掛けていたりするので個人的には妥当な水準じゃないかなと思います。
業種別のROE平均値はこちらのサイトを参考にしています。
海外売上比率も60%以上あるので、人口減に対する懸念というのもそんなに深刻に考えなくていいのかなと思っています。
キャッシュフロー

フリーキャッシュフローが毎年プラスなので問題なしですね。
キャッシュフローを見るときには、最低でもフリーキャッシュフローと営業キャッシュフローがプラスになっていることを確認しましょう。
財務

PBRは0.61倍で安いと思います。
上の図にはありませんが、
- BPS(一株あたり純資産)も増加傾向
- 自己資本比率が50%程度
- 流動比率も170%
- PCFRも6倍程度
という事で、個人的には長期保有に向いた銘柄だと思いますね。
チャート

2020年3月に底をつけてから、綺麗に右肩上がりをしています。
今年の3月に高値を付けてからは横横の動きでしたが、9月に入ってから3月の高値を上に抜けました。
長期的な上昇トレンドはまだ続いていると見ることができると思います。
出来高が下がらない限りは、入ってみてもおもしろいんじゃないかなという気がしますね。
大和証券G本社(8601)
続いては大和証券グループ本社です。
総合証券会社国内第2位ということで聞いたことがある人も多い会社だと思います。
- 個人・法人への投資コンサルティング業務といったリテール部門
- 機関投資家へのトレーディング業務、M&AアドバイスやIPOといったホールセール部門
- 資産管理代行業務のアセットマネジメント部門
- 投資活動を行う投資部門
上記4つのビジネスを主に行っている会社です。
前の中期経営計画では「あと一歩目標に及ばなかった」と発表していますが、同資料の中で「連結業績は完全にボトムアウトした」とも発表しているので、今後は利益が積みあがる予定となっています。
新しい中期経営計画ではその内容に触れられていて、2023年を目標に利益額2000億円を目指すとしています。
2020年の利益額ベースで言えば+73%の利益を上積みすることになっていますが、あと2年でこの額が積みあがるとすれば結構熱い展開だと思います。
個人的に計画の中にあった、リテール部門のミドルバック人材を部門移動して、より利益を生みやすいところを厚く人材配置するという計画は、共感できる点が多かったので評価したいポイントです。
配当利回り

さて、そんな大和証券ですがこの記事を執筆時点での株価は688.4円。
配当利回りは2022年の配当金予想が出ていないので不透明ではありますが、
- 2020年配当20円
- 2021年配当36円
だったことを考えると、いくら少なくても20円は確保するんじゃないかなと思います。
その場合、配当利回りは約2.9%、前年と同じ額の36円配当の場合は5.2%になります。
3%だと高配当株としてはちょっと弱いかなという印象ですが、5%越えなら十分な利回りだと言えます。
業績は完全にボトムアウトしたという発表がありますから、むしろ減配するリスクの方が少ないとすら言えますから配当金見通しが不透明な今が、仕込む時期だと考える人がでてもおかしくはないでしょう。
優待は保有株数におうじて名産品や会社四季報がもらえます。
といっても1000株以上のホルダーが対象なので、あまり気にせずおまけくらいだと思っておくのがいいかなって感じですね。
業績

続いて足元の業績を見ていきましょう。
といっても、コロナの影響がどうなるかわからないので通期見通しは非開示となっています。
直近の四半期のデータでは、前年同期比では売上高含めてすべてプラスになっています。
2年前と比べても売上こそ届いてませんが、それ以外はプラスで推移しています。
売上がコロナ前に届いていないのは気になるところですが、大和証券の過去の売上高の推移をみてみると社会的な事件があったときには、おおむね2年にわたって売り上げがマイナスになっています。
それ以外の年の売上高の変化の平均を出すと、プラス約18%となるので売上高が2年前に追い付いていない事自体は、そこまで問題視する必要はないと思います。

ROE、ROAは、直近2年で大きく改善していることがわかります。
これは、先にも話に出た通り業績が完全にボトムアウトしたという話と連動しているように見受けられます。
キャッシュフロー

フリーキャッシュフローは2020年を除けばプラスなので問題ないでしょう。
2020年のマイナスは投資キャッシュフローを見てもらえればわかるとおり、大幅な投資によるものです。
投資によってフリーキャッシュフローが一時的にマイナスになっただけであり、その結果として2021年の営業キャッシュフローが大きくプラスに転じていることからこのマイナスは気にするものではないことがわかります。
財務

PBRは0.76倍で割安ですね。
上の図にはありませんが、
- BPS(一株あたり純資産)も増加傾向
- 自己資本比率が5%程度
- 流動比率は116%
- PCFRは7.26倍
という事で、流動比率がやや低いかな…と思うものの、許容範囲かなと思います。
自己資本比率が5%なのは、通常の企業であれば警戒水域ですが、証券会社や銀行業といった業種では「お金を借りてなんぼ」なところがあるので、この水準で問題ないと思います。
チャート

最後にチャートを見てみましょう。
現在6月に付けた直近高値を上に抜けたところなので、しばらく上昇トレンドが続きそうです。
2020年3月に底を打ってから、途中ぐだつきながらもじわじわと上を目指しているので、長期的には上目線だと思います。
9月中旬にいったん調整で下げると思うので、そのタイミングで買ってみると、おもしろいんじゃないかなと思います。
オートバックスセブン(9832)
そして最後はオートバックスセブンですね。
カー用品国内最大手ということで、知らない人はいないんじゃないかなという銘柄ですね。
欧州やアジア、オーストラリアにも展開しているということで市場も広いのはGOODです。
店舗のリノベーションを行っていて環境変化に対応しようとしている姿勢も評価できます。
自動車産業中心ではあるものの
- 三菱商事グループのカーフロンティアと提携したり
- BSサミットと業務提携して整備のワンストップ化を図ったり
- TAインポートを子会社化してaudiの正規ディーラーになったり
- オンライン事業やアプリにも力を入れたり
といった具合で事業を多角化したり、顧客体験の向上を目指している点は高く評価したいポイントだと思います。
配当利回り

この記事の執筆時点での株価は1567円、配当利回りは3.83%となっています。
配当利回りが3.75%以上あると、税引き後配当利回りが3%以上となるので十分高配当なんじゃないかなと思います。
優待としては年に2回、1000円分の自社ギフトカードがもらえます。
オートバックスユーザーの人には嬉しい特典ですね。
ちなみに保有株数や保有年数に応じてギフトカードの金額は上がるので、詳しく知りたい人はチェックしてみてください。
業績

続いて業績を見てみましょう。
売上高はプラス2.7%、営業利益からEPSまでは軒並みマイナスということで厳しめの数値が並んでいます。
ですが、これは今年度から収益認識基準というのを適用したことが原因です。
売上が44億円数字上消えているんですよね。
例年通りの基準で算出すると前年同期比で
- 売上16.1%増
- 営業利益229.7%増
- 経常利益124.8%増
と、好調な業績となっています。
去年が極端に厳しかった年というのもあるので、念のため2年前と比較してみたのですが、それでも売上からEPSまですべてプラスになっているので問題はないと思いますね。
配当性向は現状かなり高い状態ですが、今はさまざまなことに資本投下してる状況なのである程度は仕方ないかなというところですね。
資本投下したところが順調に回りだして、利益率を高めるフェーズに入れば、自然と配当性向も下がっていくんじゃないかなと思います。

ROE、ROAも例年通りで特に悪化した傾向はみられないですね。
キャッシュフロー

キャッシュフローも毎年プラスとなっています。
2021年、投資キャッシュフローが膨らんでいますが、それでもフリーキャッシュフローが伸びるほど営業キャッシュフローが好調という事で、問題ないんじゃないかなと思います。
財務

PBRは1.01倍で割安だと思います。
上の図にはありませんが、
- BPS(一株あたり純資産)は同程度を維持
- 自己資本比率が70%弱
- 流動比率は237%
- PCFRは11.09倍
という事で、財務は非常に安定していると感じます。
営業が好調な分、投資も積極的に行っているのでBPSが増えないのも現時点では問題ではないと思います。
チャート

最後にチャートを見てみましょう。
本日紹介した銘柄の中では、唯一コロナ前の高値ラインに到達していないですね。
しかし、3月に底をつけてから緩やかではありますが、綺麗に右肩上がりになっているので、長期的には上を目指しているんじゃないかなと思います。
1580円を上に越えられるかがいったんの見どころで、その後は直近高値の1626円を超えられるかに注目しておきましょう。
1626円を上に抜けたら入るか、2020年3月以降の下値を直線で結んだラインで上に反転したら入る感じになると思います。
自分なりの投資の軸を見つけて未来をつくろう
ということで、9月権利確定の高配当銘柄を3つ紹介してみました。
個人的には結構自信のある銘柄なんですが、未来は誰にもわからないので、実際に投資する時にはくれぐれも自己責任でお願いします。
今回の銘柄紹介で軽く指標とかにも触れてみたので、みなさんが銘柄選びをする時の参考になれば幸いです。

いろんな指標を見ながら、総合的に判断していくんですね。


ということで、今回の解説は終わりたいと思います。
この記事の内容が、少しでもみなさんの役に立てばうれしいです!
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最後まで読んでいただきありがとうございましたー!またねー!