
こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。
10月に入って日本株が連日大きく下げていますね。
僕の含み益も1割ほど吹き飛んでしまって、うわーって思っているところなのですが、こんな時こそ冷静に値下がったら買いたい高配当銘柄を見てみましょう。

今回の下げ相場は岸田ショックなんて言われてますが(僕もわかりやすいので使ってるけど)、実体としては岸田さんだけの要因ではなく
- 中国恒大の市場への影響懸念
- 米国のデフォルトリスク懸念
- マイナーSQの週であること
などが重なった結果だと思っています。
もちろん、コロナが落ち着きを見せたり、経済が安定するまえにキャピタルゲイン課税の話をしだして市場関係者にリスクを意識させたということも十分に大きな要因ですが。
理由はともかく、下がった時こそ高配当株投資は買い向かうチャンスです。
今回は
- 今回の下落で拾いたい高配当銘柄
- 今回の下落でびくともしていない、機会があれば拾いたい高配当銘柄
という点で、2つの銘柄を紹介したいと思います。

Youtubeにも動画を載せているので、動画で見たい人はこちらからご覧ください(チャンネル登録してくれたら嬉しい!)。
この記事では指標を確認しながら銘柄の説明をしていますが、記事内では指標の説明は詳しく触れていません。
指標そのものについて詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
【高配当株投資】高配当株投資をする時に確認する指標の組み合わせとポイントを解説
FJネクストHD(8935)

まずは今回の下落で、購入を検討したい本命銘柄になります。
FJネクストHDです。
投資用ワンルームマンションを展開している会社で、リノベーションやファミリー向けの物件取り扱いがあるようですね。
事業を大きく分けると4つあります。

- 不動産開発事業
- 不動産管理事業
- 建設事業
- 旅館事業
不動産を作って販売もするし、管理業で安定したキャッシュフローも作るし、メイン事業とはやや異なる旅館業もサテライト運用している。といった感じでしょうか。
個人的には、ひとつの会社の中で事業が複数の軸あるのは収入が分散されるぶん企業が安定して運営される可能性があるので、好ましいと思っています(株価の分散投資や副業といった話にも通じるところがありますね)。

配当利回り

この記事の執筆時点での株価は1,011円、配当利回りは約4.75%となっています。
高配当株としてみても高い配当利回りだと言えるでしょう。
直近高値が1100円程度だったので、おおよそ1割近く安くなったという感じです。
PBRは0.61倍ということで、割安な水準だと言えます。
業績

売上高は昨年から少し回復して2019年の水準になりそうです。
営業益からEPSまでも昨年より少し回復する見込みではあるものの、2年前と比べると回復しきってないですね。
2018年よりは業績は良さそうなので、コロナが落ち着いてきたときに2020年の水準を超えられるかが焦点かなと思います。
現在の予想では、今年は4円増配の予定となってますね。
先行きがまだ不透明な中ではありますが、配当性向もまだ余裕がありますしこのタイミングでの増配は嬉しいですね。
成長性

成長性を見てみると去年こそ売上高落ちたものの、基本的には順調に業績を伸ばしているというのがわかりますね。
10年以上前だと2008年2009年のリーマンショックのあたりや、東日本大震災のあたりで前年比マイナスを出してるものの、それ以外は本当にきれいに成長してるなという印象です。
収益性

収益性を見てみるとROE10%、ROA6.5%となっていて優良企業の部類には入っていると思います。
ちなみに日本だとROEが8%~10%が目安で、それ以上であれば良いと言われてますね。
ROAは5%を目安にすると良いと思います。
2020年と比べるとこうした数値が下がってますが、そもそも不透明感の強い状況が続いてますし、回復しきっていないのは仕方がないところかなと思います。
個人的には、大きく気にしなくてもいいんじゃないかと思います。
キャッシュフロー

キャッシュフローは2019年こそマイナスなものの、その後はプラスで推移しています。
現金残高も現金比率も高まってきているので、キャッシュフローは大きな問題はないんじゃないかなと思います。
財務

続いて財務です。
BPSと自己資本比率は増加傾向にあるため問題ないですね。
自己資本比率が40%を大きく超えている点は、評価できるポイントだと思います。
上の図にはありませんが、
- 流動比率は533%
- PCFRも5.6倍
という事で、個人的には非常にいい数字なんじゃないかなと思います。
チャート

最後にチャートを見てみましょう。
最近株価が上がっていたんですが、9月末くらいからドカっと下げてきたよという感じですね。
少し長期で見てみると2020年3月に暴落してから、まだコロナ前の水準に戻っていないというのがわかります。
4月くらいに一時コロナ前の水準に戻ったんですが、そこからどっと下がっていって現在の値段付近をうろうろしてるという具合です。
緑色の75日移動平均線と青色の200日移動平均線が上向きなので、まだ上目線でいいのかなと思います。
しかし、994円のあたりで過去何度か反発していて、抵抗線になっていると思いますからここから明確に反発したら買いで入るというのが良いと思います。
紫色のラインはRSIなんですが、この指標的には買ってもいい水準まで来てるかなと思います。
とはいえ、慎重を期するならやっぱりリバウンドを取っていくのが正解かなという感じです。

セフテック(7464)

続いては機会が来たら買いたいおまけ銘柄ですね。
セフテックという会社になります。
なんでおまけなのかというと、実はこの銘柄ここ数日間値動きがほとんどないんですよね。
なので、この下げ相場で買いたい銘柄、というよりは下がる機会があれば買いたい銘柄なんです。
そんなものを紹介してどうするんだ?と言われそうですが、他の株が動いているときも株価が安定しているということは、ポートフォリオ全体のボラティリティを下げる効果があると思うんです。
高配当株投資は粘り強く長期にわたってホールドするのが基本ですから、ポートフォリオのボラティリティが下がれば暴落局面でも慌てることが少なくなると思っています。
さて、銘柄の紹介に戻ります。
工事保安用品販売大手で公共工事向け標識や標示板など中心に販売・レンタルしている会社ということですね。
商品の一例としては以下のようなものがあって

車に乗ったりしていると、よく見かけるかなと思います。
電光掲示板のついた規制車というのも取り扱っているので高単価商品があるのも魅力的ですね。
- 専門商社であること
- 公共事業に利用されること
この2点から、需要が急激に減るようなことはないだろうと予測することができますから、この点も好印象です。

配当利回り

この記事の執筆時点での株価は8,420円、配当利回りは約3.8%となっています。
税引き後配当利回り3%を超えるラインには達しているので、十分な利回りだと言えます。
PBRは0.68倍ということで、割安な水準ですね。
業績

業績見てみるとコロナなんてなんのその、淡々と営業を続けているといった感じですね。
今年もいつも通り微妙な増収を続けています。
営業益からEPSまでは2021年が過去最高となっていますが、数年間の推移を見てみるとじわりじわりとEPSが上がってきているのがわかります。
守りをがっちり固めながらも着実に前に進んでいるといった印象です。
成長性

成長性を見てみると直近10年は恐ろしいくらい安定して増収しています。
内需向けの企業なので当然ですが、2018年の米中貿易摩擦なんかまるで何もなかったかのようです。
最近では
- 土砂災害
- ゲリラ豪雨
- 地震
- 台風
- 豪雪
といった感じで、セフテックの取扱商品が利用されるシーンや頻度も増してきているように思います。
このことから、今後も需要は緩やかに伸び続けるんじゃないかなと予測しています。
収益性

収益性を見てみても大きな波もなく、淡々とROE10%以上、ROA5%以上をたたき出していますね。
キャッシュフロー

キャッシュフローは毎年プラスなので問題なしですね。
営業キャッシュフローが着実に伸びていっているのが、非常に心強いポイントです。
現金残高、現金比率も高まってきているのでこちらも好評価ですね。
財務

財務に目を向けるとBPSは年々増加しています。
自己資本比率も50%あり十分な財務体質だと言えます。
上の図にはありませんが、
- 流動比率は169.4%
- PCFRも2.7倍
という事で、いい数字だと思います。
特に、PCFRが3倍以下なのは異常ですね。この数値的には今の価格でも十分割安だと判断できます。
チャート

最後にチャートを見てみましょう。
こちらは日足のチャートなんですが、見ていただければわかる通り、直近の高騰も下落もまったく関係なしにずっと同水準の株価を維持しています。
コロナショックの大底では日経平均がおおよそ32%程度下落したのに、この銘柄は20%しか下落してないことからも株価の安定性は折り紙付きだと言えるでしょう。
前述した通り、ポートフォリオのボラティリティを下げる効果があると思うので、組み込んでおくと心穏やかに過ごせるようになりそうです。
個人的にはこの銘柄8,000円以下になるチャンスがあれば買い向かっていきたいと思っています。
現状の配当額であれば8,000円を下回れば利回り4%になりますから、いい水準の利回りだと言えるでしょう。
ただし、この銘柄は1点注意するところがあります。
それは「一日の出来高が異常に少ない」ということです。
なので買いたい値段で買いづらい、売りたい値段で売りづらいって感じですね。
板も割とスカスカなので、基本的には指値を入れておいて刺さったらラッキーって感じかもしれません。

株価が落ちた時は買い場になる
最近株価が急落していたので割安な銘柄を探してみましたがいかがでしたか。
株価が下がると焦って売り飛ばしてしまいそうになりますが、資金に余裕があるのであれば買い増したり銘柄を増やすチャンスでもあります。
特に、高配当株の場合は景気が悪化するような要因がなければ、配当は維持される可能性が高いですから、絶好の買い場だといえるでしょう。
とはいえ、未来は誰にもわからないので、実際に投資する時には自己責任でやっていきましょう。
この記事が公開される頃はまだ落ちてるナイフを掴む状態かもしれませんので、くれぐれも購入タイミングは慌てずに。
この記事の内容が、みなさんの銘柄選びの参考になれば幸いです。



ということで、今回の解説は終わりたいと思います。
この記事の内容が、少しでもみなさんの役に立てばうれしいです!
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最後まで読んでいただきありがとうございましたー!またねー!