【石油関連銘柄】資源価格の高騰で恩恵を得られる高配当銘柄2選

【資源価格上昇】恩恵ある高配当この2銘柄

こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。

研修生
最近資源価格が高くなってるってきいたけれど、これでおいしい思いができる銘柄とかってないのかな~?

こんな疑問に対して、今回は

  • なぜ資源価格が高くなってきているのか
  • その恩恵を受ける高配当銘柄はどこか

ということを解説していきます。

現在、世界では様々な資源価格が上昇をしています。

とりわけ、これから冬に向けて需要が高まることが予想される石油関連銘柄についてチェックしていきたいと思います。

Bloombergでは今年の冬は原油価格が$100を突破するんじゃないか?という記事も出ていて、その記事の中では$120まで行くかもねと予想されています。

さらに「ラニーニャ現象が発生、エネルギーや食料供給は一層ひっ迫へ」ということで、冬にかけて原油需要が高まるかもしれないよという状態となっています。

こうしたことを背景に、原油高の恩恵を受ける企業を確認していきますから、ぜひ最後までご覧ください。

先輩博士
このような市場の動きを敏感にとらえて、投資に活かしていくのもパフォーマンスを上げるのに重要だ。ぜひ目を通して、市場に詳しくなっていこう。

Youtubeにも動画を載せているので、動画で見たい人はこちらからご覧ください(チャンネル登録してくれたら嬉しい!)。

価資源価格が上昇している要因

冒頭では原油価格の上昇に触れましたが、価格が上昇しているのは原油にとどまらず多くの資源価格が上昇してきています。

資源価格が上昇している要因は2つあります。

  • ひとつはコロナの影響によるもの
  • グリーンインフレーションという現象によるもの

となっています。ひとつずつ確認してみましょう。

コロナの影響によるもの

ひとつがコロナの影響による需給バランスの変化によるものです。

人々の行動が大きく変化したり、疫病対策で労働力が低下した関係で需給関係が崩れたよということですね。

供給が追い付いてないのであれば、労働力を増やして増産すればいいじゃんと思うかもしれませんが

  • 化石燃料の増産をしようにもコロナが落ち着くまでは労働力を戻すのは難しいでしょうし
  • 賃金を上げて労働力を確保しても結局価格に跳ね返りますし
  • 人類は現在再生可能エネルギーへの転換を図っているところだから、電力需要が落ち着いたら化石燃料は再び減産する

といった理由から、状況に合わせて細かく増産、減産を調整するのは困難だとみています。

グリーンインフレーションという現象によるもの

もうひとつがグリーンインフレーションと呼ばれる現象になります。

グリーンインフレーションは「再生可能エネルギーのグリーンとインフレーションをかけた言葉」で、脱炭素社会に向かうことで資源が高騰する現象を指します。

再生可能エネルギーは地球環境の影響を受けるので、安定供給が難しいと言われています。

現に、上空を西から東に風が吹く偏西風というものがありますが最近はこの偏西風が蛇行しているらしいんですね。

この影響で風力発電が主流だった欧州では、うまくエネルギーを生産できない事態になっていて、

  1. 天然ガスの価格が高騰し
  2. 天然ガスは高いから石油も高騰し
  3. 石炭も高騰している

という状態になっています。

エネルギー源が価格高騰すれば、あらゆる営みでコストが上がりますから他の資源価格にも影響しますし、ほかにも太陽光パネルを作るのに大量のアルミが必要だったりしてアルミの価格が高くなったり、今後は銅の需要も伸びるかもねということでこちらの価格も上昇してきていています。

ということで、ますます変化に富んで先が読めなくなっている昨今ですが、資源が価格上昇するとしても資源が不要になるということはありません

ここからは、そんな資源価格の上昇の恩恵を得られる高配当株を2つ紹介していきましょう。

ENEOS(5020)

ひとつ目はENEOSです。

誰もが知っている石油元売り企業の最大手ですね。

出典:kabutan

石油だけではなく、金属や天然ガスなども手掛けていて資源価格上昇の恩恵を全力で得られる銘柄ではないでしょうか。

最近では再生可能エネルギーへの転換を図るということで投資をしているので

  • 化石燃料の資源価格上昇
  • その後の再生可能エネルギー事業

この2つの事業によって長期的に安定した配当を受け取れることが期待できる銘柄だと思います。

利回り

出典:kabutan

この記事執筆時点での株価は462.9円となっていて、PBRは0.62倍で割安、配当利回りは4.75%と高配当な銘柄となっています。

業績

出典:kabutan

業績を見てみると、昨年はコロナの影響で大きく売り上げが落ちたものの、今年はある程度持ち直してきたかなという感じですね。

この業績見通しは、

  • ドバイ原油価格1バレル当たり$60、現在価格$82.4
  • 銅LME価格1トンあたり$7500、9月時点で$9324
  • ドル円相場$1あたり105円、現在114.8円

で計算されてますから、基本的には上振れると考えています。

成長性

出典:kabutan

強い成長力があるとは言えないものの、需要をうまく取り込みながら極端に売り上げが落ちるようなハンドリングはしてないように見えますね。

特に2020年4月にはコロナの影響によって原油価格が一時マイナス価格を付けましたが、それでも業績が致命的にならなかったのは高評価してよいでしょう。

また今後はエネルギー転換も控えていて、再生エネルギー事業を手掛けるジャパン・リニューアブル・エナジーを子会社化しますから、将来的には再生可能エネルギー事業への転換も見据えて仕込みは着々と進んでいるように見えます。

収益性

出典:kabutan

収益性に関してはROE5.83ROA1.68と決して高いとは言えない水準です。

キャッシュフロー

出典:kabutan

キャッシュフローに関しては基本的にプラスで推移していて大きな問題はありません。

現金残高も着実に積みあがっていっている点も良いと思います。

財務

出典:kabutan

財務は直近BPSが減っている点と、自己資本比率の低さが気になりますね。

出典:バフェット・コード

しかしながら、PCFRが3.2倍であること、流動比率が126%あることを考えると極端にリスクの高い銘柄だとは言えないかなと思います。

そして、ちょっと話はそれますが競合と比較してみたときにコスモエネルギーのROEが非常に素晴らしいと思ったので配当利回りが1.5%低いものの、コスモが気になるという人は調べてみるのもおもしろいかもなと思っています。

この記事は高配当銘柄の紹介だったので、コスモよりはENEOSが紹介するにふさわしいと思って取り上げませんでした。

人によってはコスモの方が投資対象として魅力を感じる人もいるでしょう。

チャート

さて、最後にチャートを見てみましょう。

出典:Tradingview

こちらは2016年以降の週足のチャートです。

オレンジ色の線は原油価格ですね。

ENEOSは原油事業以外にもやってますから、原油価格との明確な相関があるわけではありませんが、それでも原油が高くなれば株価も高くなり、下がれば株価も下がるというように動いているようには思えますね。

そして、今はかつてないほど原油価格と株価が乖離しているように見えるのと、青いライン75日移動平均線ですがこちらが上を向きつつあるということで、これから株価上昇するんじゃないかなというように見えます。

出典:Tradingview

ENEOSの株価は過去を振り返ると大体550円~350円のレンジの中で値動きしてますから、配当を狙うのであれば今の価格で購入しても悪くはないと思いますね。

レンジをうわ抜けるようなら売却してみるもよし、持ち続けて配当貰うもよしだと思います。

直近は三角持ち合いを作っているように見えますから、買うならこの上値のラインを超えた時が良いでしょう。

とはいえ、超長期で考えるのであれば誤差ですから今のうちに仕込むというのも、悪くはないと思います。

INPEX(1605)

ふたつ目の会社はINPEXです。

出典:kabutan

こちらは資源開発の最大手ということで、原油・ガスの開発生産を行っています。

先ほど紹介したENEOSとの違いをざっくり説明しておくと、ENEOSは原油を購入して国内で精製することで付加価値を付けて販売している会社です(すべてがそうというわけではありませんが)。

そのため、原油の価格変動は利益に直接影響するわけではありません

需要の多少には影響しますが、基本的には原油が高かろうが安かろうが付加価値は一定だからですね。

ですが、INPEXは原油を生み出している企業ですから原油価格が上がれば直接業績に影響するという点で異なります。

採掘原価が100で原油価格が150であれば利益は50ですが、採掘価格が100で原油価格が2倍の300になれば利益は200と4倍になります

ということで、ENEOSとはビジネスモデルがまったく違うということだけ抑えておいてください。

利回り

出典:kabutan

動画撮影時点での株価は963円PBRは0.48倍で割安、配当利回りは4.15%となっています。

業績

出典:kabutan

業績は昨年原油価格が大暴落したのもあって営業益マイナスとなっていますが、それ以外の年は直近5年に関しては安定的に成長していると言えるでしょう。

今年の業績予想は直近5年の中では営業益からEPSまで最高となる見込みです。

配当金も去年こそ減配してしまったものの、今年は40円とおととしと比べても増配となっているのが魅力的だと思います。

また8/10の決算では上方修正出しているのも注目すべき点ですね。

この時の業績予想の計算式に入っていた原油価格、為替相場ともに現状増益方向に上振れしているので次の決算でももしかしたら追加で上方修正があるかもしれません。

成長性

出典:kabutan

成長性に関しては基本プラス方向で推移していますが、成長力に関しては近年下がってきているように見えます。

この点は認識しておきたいポイントですね。

収益性

出典:kabutan

収益性については、ROE、ROAともにこの業種であれば十分かなという感じですね。

競合と比較しても特筆して見劣りするということはないように思います。

キャッシュフロー

出典:kabutan

キャッシュフローは例年フリーキャッシュフローがマイナスになっているのが嫌な感じですね。

ただ、営業キャッシュフローのプラスは積みあがっているのでこの点は評価できると思います。

個人的には長期で持つにはちょっと怖いけれども原油価格が高止まりするならありかな?という感触ですね。

財務

出典:kabutan

財務はBPSが若干低下傾向であるものの、自己資本比率は60%前後をキープしているので好感触です。

有利子負債倍率も低めなのはよいですね。

出典:バフェット・コード

PCFRも4倍と低くこちらも評価できるポイントだと思います。

流動比率も152%と120%を超えているのは良いですね。

財務は今のところ問題はなさそうです。

チャート

最後にチャートを見てみましょう。

出典:Tradingview

こちらは週足のチャートになりますが、おおむね原油価格と相関した動きをしていると言えると思います。

ですから、Bloombergの記事に合った通り、ここから冬に向けて一段と原油価格が上昇するのであれば値上がり益も期待できるということになるでしょう。

出典:Tradingview

長らく下落傾向が続いていましたが、最近の値動きを見てみると上値の抵抗線を上に抜けたように思います。

200日移動平均線も上を向いているので買い向かうには、ちょうど買いのタイミングなのかなという感じですが、具体的には日足でタイミングを確認してみたいですね。

下値のサポートラインからやや上放れしたようにも見えるのでいったん調整が入ってもおかしくないかもしれません。

その時は赤いラインのようにサポートラインで反転したところを拾うのがセオリーかなと思います。

世界の動きを感じながら株にどう反映されるかをイメージしよう

ということで、石油関連の高配当銘柄2つの紹介でした。

世界中で資源価格が高騰しているのでトレンドにうまく乗りながら、高い配当金と値上がり益の両方を期待できる銘柄はエントリーしてみるとおもしろいんじゃないかなと思います。

これから冬になりますし、原油に関してはまだ半年くらいは需要が先細りすることはないのかなと思うのでチャンスをうかがいたいですね。

とはいえ、未来は誰にもわかりませんから実際に投資をする際は自己責任でやっていきましょう。

研修生
なるほど~石油関連って言っても採掘するところから消費者に届くところまで、いろいろあるんですね。
先輩博士
それはそうだろう。
だが、普段の生活ではまったく接点のない企業が多いから、自分で調べるのは難しいこともあるだろう。そんな時は、こうした記事を参考にしながら銘柄を覚えていってもらえたら嬉しいぞ。

ということで、今回の解説は終わりたいと思います。

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これからも共に学んでいきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスのUIデザイナー。情報設計と構造整理が得意。制作会社の執行役員を経て独立。 現在は技術書執筆やYoutubeで活動中。デザイン、Youtube、株式投資、社会制度の話題が多めです。 拙著「誰でもつくれる!UIデザイン入門」発売中