キャリアデザインよりコミットする事を明確にする方が優位になる


キャリアアップを考えて、今後のキャリアをデザインしている人はたくさんいると思います。

今回は、それよりも「やりたいこと」に真剣になったり、「やるべき目の前の仕事」を明確化して、フルコミットした方が結果的にキャリア形成に優位になるという話をします。

キャリアデザインよりもコミットする事を明確にする理由

キャリアデザインとは、いつまでにどんなポジションで、いくら稼いでいるかなどをプランニングしてキャリアプランを作る事を指します。

キャリアプランを作ること自体は僕も大切だと思っていますが、これからの社会ではキャリアプラン通りにキャリアアップして行くことは難しいので、自分の人生において、仕事を通してコミットしたい事を明確にする方が大切なのではないかと思っています。

なぜこれからの社会ではキャリアプラン通りにキャリアアップできないのか。
大きく以下のような2つの理由があります。

  • 社会の変化するスピードが早い
  • 人間の寿命が延びた

それぞれ説明していきます。

社会の変化するスピードが早い

まずはじめに、社会の変化するスピードが十数年前と比べると極端に早くなったことが挙げられます。

インターネットやスマートフォンなど、様々な技術が出てきたことで人々のライフスタイルは変わり、社会制度もさまざま変更されています。
最近も非接触決済の競争が熾烈になってさまざまなサービスが出ましたし、それに後押しされるかのように政府もキャッシュレスの導入に前向きな制度をいくつも出していますよね。本も電子書籍が登場し、出版社を通さなくても出版できるセルフパブリッシングもできるようになりました。

社会の変化で言えば、働き方もすごい勢いで多様化しています。

副業を解禁する企業が増えたり、2つの会社に所属していたり、フリーランスとして独立したり、Youtuberになったり…従来働くと言えば経営者になるか会社員か公務員しか選択肢のほとんどだったのに今では数え切れないくらいの働き方がありますよね。

こうした「環境の変化」と「キャリアのあり方の変化」の2つが高速で進んでいく社会で、未来を見通したキャリアデザインは現実的に可能だと思いますか?

僕は高速で変化する社会の未来を見通して、10年後、20年後のキャリアデザインを的確にできる人なんてほとんどいないんじゃないかと思います。

この見通しがきかないくらい変化の早い社会になったというのが、設定したキャリアプラン通りに進まない理由のひとつです。

キャリアプランが現実に即したものとしてデザインできないんじゃないか?という課題です。

人間の寿命が延びた

2点目は人間の寿命が延びたことが理由です。

人生100年時代と言われる時代に入り、100年の中で何歳まで働けば老後を迎えられるのかわからなくなってきています。
医療が発達すれば今、働き盛りの人はもしかしたら100年を超えるくらい生きるかもしれません。

現代の日本において、いわゆる定年は60歳とされていますが、年金の受給は65歳からになっていますよね。
今後は70歳とか75際になるかもしれない。

そんな中、60歳で仕事を辞められますか?今時点で老後は2000万円足りないと言われているんですよ。
さらに寿命が延びるかもしれないのに、リタイア年齢って設定できないですよね。

つまり、キャリアをデザインしたとしても何歳が出口かわからないんです。
出口がわからないものはデザインできません。仮にキャリアデザインをえいやで決めたとしても、それはデザインではないですよね。わからないからとりあえず決めたというだけにすぎません。

寿命が延びたことによって「いつまで現役でいなければいけないか」「いつまで現役でいられるか」「人生が何歳まで続くか」この3点がわからないため、仮にキャリアプランを作ったとしても出口が不明確なためその通りには進まないということになります。

キャリアデザインが通用しない時代にやるべきこと

ではキャリアデザインが通用しない時代に何をやったらいいのか。

僕は以下の3つをやっていくことがいいと思っています。

  • 抽象度が高くていいので仕事を通してコミットしたい事を明確にする
  • 社会や環境の変化をざっくりと読んで適応する
  • 成功体験に縛られず、常に新しいことに挑戦する

抽象度が高くていいので仕事を通してコミットしたい事を明確にする

いわゆるキャリアプランは、こんな感じだと思います。

20代は営業の下積みをしながらリーダーになって、30代で役職について、30代後半には課長くらい、40代には部下が100人くらいいて50代で部長になる。年収は年齢×100万円くらいを目指す。

しかし、これは特定の会社に所属している前提ですし、不確定要素が多いですよね。

僕は、上記のようなキャリアプランを作ることよりも、仕事を通してコミットしたいことを明確にする方がいいと思っています。
例えばこんな感じ。実際に僕が定義しているものです。

  • 仕事ではできるだけ作業者にならず、意思決定できるポジションを取る。
  • マネジメントはやらない。プロダクト作りに集中するポジションを取る。
  • 仕事と生活を通してストレスを減らす。できるだけ自由を確保する。

こうした抽象度が高いが実現したい目的が明確な指針を立てておくと、これらを実現しておければ具体的な役職や職域はある程度柔軟に変更できることになります。

大切にするコア部分がこの3行にまとまっているので、キャリア観点で他に考えることは、いかに収益性を高めるかだけになるので、非常にシンプルです。

コミットしたいことが明確だと、手段にこだわらなくなるのでその点が良いと思っています。

社会や環境の変化をざっくりと読んで適応する

上記を設定しただけでも環境の変化に対応しやすくなりますが、社会の変化をざっくりと読んでおくとより優位なポジションを確保しやすいと思います。

例えば、10年ほど前であればITの業種が事業が伸びやすく、収益性が良さそうなのでその業種を目指そう。とか、これからであればエンジニアリングやデザインを現実社会に還元するのが生産性上がりそうなので、農業をIT化させる仕事が良さそうとか、人間よりも高速に膨大な情報を処理して最適解を出すニーズが出そうだからAI分野が良さそうとか。

どの分野・業種が伸びるかを考えておいて、その中で自分がコミットしたいことをやるとしたらどんなポジションを取れるかを思考する。

すると他の人よりも先んじて動くことができてポジションを確保しやすいですし、技術革新で職業一斉淘汰みたいな災難を避けることができそうです。

成功体験に縛られず、常に新しいことに挑戦する

成功体験に縛られて時代に適応できず、淘汰されるということはよくあることです。

これは、人間社会のあらゆる時代、あらゆるシーンで起きていますよね。

なので、成功体験に縛られずに、常に新しいことに挑戦し続けるのが良いと思います。

例えば今後の流れを読んだなら、とりあえずデザインの勉強をしようとか、プログラムを組んでみようとか、農業の知見が欲しいから家庭菜園してみようとかそういう感じですね。

今なら、副業をやってパラレルワークを体験してみたり、ブログを描いてみたり、Youtubeやってみたりとかがいいかなと思います。
業界内のイベントでLTしたり登壇してみるのも良いでしょう。

とにかく、小難しいことをいきなり始める必要はないので、ハードル低いものからでいいので新しいことをやるというのが大切かなと思います。

新しいことをやると、新しい知見が得られます。
過去に作った成功体験以外の成功体験を得られる可能性があります。

すると成功する方法はいくつもあるということがわかります。

これがわかると、いろんな環境下で成功するにはどんな方法をとれば良いか選択できるようになりますよね。この選択肢があるのが非常に大切だと思います。

キャリアデザインしないのって不安じゃない?

そうは言ってもキャリアデザインしないのって不安じゃない?キャリアプランがないと何をすればいいかわからない。そんな人もいるかもしれません。

結論から言うと、キャリアデザインしなくても自分が大切にしていることがあって社会の今後の予測をしておけると、今やるべきことがわかるので不安はありません。キャリアプランがあってもそのプランが外れてるかもしれないので、常に今やるべきことを明確にしておいて、それを着実にやっておく方がリスクヘッジになります。

社会の今後の予測が外れそうだと思えば、その時に再考すればいいんです。
細かく考えたキャリアプランを練り直すよりずっと簡単です。

僕も、20代前半に想定したキャリアを今全然歩んでいません。そもそもやりたかった仕事と今やっている仕事全然別物です(昔はキャラクターデザイナーになりたかったんですよね。今はUIデザインやコンテンツ作成をしています)。全く別の仕事をしていますが満足度は超高いです。

自分が今思っていることから外れると不幸になる。と考えたこともありましたが、コミットしたいことからずれていなければどんな仕事をしていても割と幸せだったりするので、キャリアプランがないことよりもコミットしたいことが自分でわかっていない方が不安があるんじゃないかな?と思っています。

軸がしっかりしていれば環境が変わってもやるべきことが見える

コミットするべき軸がしっかりしていると、環境が変わっても自分がこれから何をするべきか。どんなことをしたいかが見えてきます。

予測が立てづらい社会だからこそ、キャリアプランを作ることよりも、自分のコミットすることを明確にしておくことや、あらゆる環境に対応できる思考のフラットさを大切にした方が優位に動きやすいんじゃないかと思っています。