
こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。
今日は本日決算発表がありました三井住友FGの決算内容を確認していきます。
今回は第三四半期の決算となりましたが、
- 通期目標への進捗率は99%
- 資金運用での収益が大幅に伸長
と非常に好調な内容でした。

Youtubeにも動画を載せているので、動画で見たい人はこちらからご覧ください(チャンネル登録してくれたら嬉しい!)。
決算のサマリー

まずは、決算のサマリーから確認していきます。
23年3月期第3四半期累計の連結経常利益は、前年同期比19%増の1兆326億円となり、直近3カ月間では前年同期比29%増となりました。
ということで、累計でも順調ですし、特に最近の3カ月間は前期比で約30%利益が増えたということで調子がいいですよね。

純利益は通期計画の7700億円に対して進捗率が99%になりましたということで、あと3カ月間で対目1%の利益を稼げれば目標達成という形になります。
世界情勢が不透明であることをふまえて、通期目標は上方修正なしで据え置いた形となりましたが、何事もなければ目標を大きく超える着地となってもおかしくないそんな状態だと思います。
為替影響、法人貸し出し、付帯取引の獲得によって粗利増加し、与信関係費用が減少、政策保有株式の売却益も寄与しましたということで、利益率増えて費用が減って、臨時収入もありましたということでございます。
政策保有株式の売却益については、毎年あるわけではないので割り引いて評価した方がいいと思いますが、それにしても好調と言えるでしょう。
数字の確認

ということでPLを確認してみると、経常収益としては資金運用収益の貸出利息金が1兆2000億円ほど増えておりまして、有価証券利息配当金も7000億ほど増えております。
経常費用の方は資金調達費用や特定取引費用をはじめとして前期比で大きく上昇しておりますが、経常収益の上げ幅の方が大きくてすべて回収できているといった状態です。
特別利益は前期比で大差なしですが、特別損失は30億ほど減少している状態で、結果として純利益が増加した形です。

業績の推移を確認するとこのようになっていて、多少波はあるものの長期的には売上高、最終益共に増加傾向と見てよいでしょう。
今期の最終益予想は7700億円となっていますが、こちらを現時点で99%達成しているということでよほどのことがなければ達成するだろうと思います。

収益性はこのようになっていて近年は売上経常利益率数値をキープしております。
ROEは6%ですが、銀行業の中でROEが7%を超えている企業はごくわずかであることを考えれば、業界の中では相対的に利益率が高いと言えます。
ROAは0.3%ですが、扱っている資本量が大きいため問題はない数値だと考えております。

財務を確認してみるとBPS、剰余金共に増加傾向となっていて問題ありません。
自己資本比率は低いのですがこれは銀行業というビジネスモデル上仕方のない部分なので問題ありません。
軽く説明をしておくと、みんなが預金してくれたお金を誰かに貸し出すことで収益を上げている形なので預金額が多くなればそれだけ自己資本が減るという形です。
変な例えかもしれませんが、みんなのエネルギーを集めて利益を作る元気玉のようなシステムなので自分のエネルギーは小さくても大丈夫、ということですね。

ということで、現在の三井住友FGの株価は5800円。一時期より大きく上げてきましたね。
PERは10.2倍で割安。PBRは0.64倍で割安となっています。
配当利回りは3.97%ということでまだまだ高配当な部類の銘柄となっております。

日足のチャートはこのようになっていて、直近の高値を越えられるかどうか改めてチャレンジしているところです。
株価一段と上がっていく可能性もありますので、明日の相場は注目しておきたいところです。
逆に、昨年末から大きく上がりすぎたところもあるので今回の決算で情報でつくし株価下落となるようなら、積極的に買い向かいたい銘柄だと思います。
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ということで本日は三井住友FGの決算内容を確認してきました。
通期の予想は上方修正しなかったものの、個人的には進捗率99%ということでした。
さすがに残り3ヶ月かけて1%しか稼げないということはないと考えていますから、材料出尽くしで下がったりするようなら狙っていきたいですね。
ということで、これらの情報がみなさんの投資に役立てば幸いです。


ということで、また次の記事でお会いしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!