こんばんは!ななうみです。
今日は池袋のサンシャインで開催された、pixivMARKETという同人誌即売会にサークルとして参加してきました。
今回のイベントは現金取引が禁止で、すべてpixivPAYというアプリで決済するという縛りのあるイベントでした。即売会が現金決済以外の方法で行われるというところが新しいな~と思ったので、そのあたりを中心にしながら感想を残せたらと思います。
pixivMARKETとは?
日本初のキャッシュレスな同人誌即売イベントと題した、pixivPAY決済の同人誌即売会です。
今回は池袋のサンシャイン文化会館で開催。pixivPAY利用促進目的だったからか、サークルスペース代無料、一般参加代無料、pixivPAYをダウンロードした人に500ポイントプレゼントとかなり大盤振る舞いなイベントとなりました。
ちなみに企画・運営はイベント名のとおり、pixivが行っています。
pixivPAY使ってみたいぞい!という方は、使い方を紹介しているのでこちらをご覧ください
pixivPAYで即売会をキャッシュレスに!使い方を詳しく解説します
pixivMARKETのカタログ。
おじさん、フルカラーのカタログなんて初めて見たよ。これが、業界リーディングカンパニーの余裕か…。
イベントの感想
今回のイベントは「イベントそのものはどうだったのか?」という点と「キャッシュレスなイベントはどうだったのか?」という点の2観点で見ていきたいと思います。
まずはイベントそのものの感想なのですが、たぶんあまりイベントの運営をし慣れしていないのか、、、
会場に到着して早々迷子になりました!(サークル参加経験がある人はこの写真見ただけでやべーことに気づくはず)
何かというと、並べられた机にスペースナンバーが振られていなくて自分のスペースが全く分からないという事態に陥ります。
スタッフに位置を確認しながらスペースを見つけ、何とか着陣することができました。
僕ら以外にも多くの人が、自スペースをスタッフに確認していたのでかなりの混乱を生んだようです。
途中から島の端に「島ナンバー」だけは振られるようになりました。これだけでかなり便利になったよね。迅速な対応ありがとうスタッフ…
会場は狭めではあったものの、結構多くのサークル参加者がいました。一般の人も結構な人数入っていて盛況だったと言ってよいと思います。
開場前にはpixivスタッフの人が、アプリの使い方をレクチャーしに来てくれて、とても丁寧でした。
今日サークル参加した人にはpixivPAYを使えることを証明するスタンドをプレゼントしてくれました。これはうれしい。
自スペースの設営完了の様子。画面左手にもらったpixivPAYのプレートがあります。
このプレートがあると一気にお店感が出ますね。ちょっとテンション上がるw
机の奥行きがコミケなどと比べて広かったこともあるのですが、スペースの上に小銭を設置しなくていいので裏側はかなりスペースに余裕がありました。
電子決済だとこういうのがうれしいですね。
他にもイベント内の企画がもりもり
即売会と言いつつ、同会場内では他にも企画がもりもりありました。
クリエイターが特定のお題でイラストを描くpixiv ONE
外出先でもイラストを描くことができるpixiv sketchの公開と試し書きブース
電子書籍アプリでのマンガ配信を行っているPalcyによる原稿持ち込みチェック
とかが企画的なものだったでしょうか。
こういった試みは一般参加者としては楽しめるものの、サークル参加者はブースにい続けなければならない+お客さんをイベントに取られるという2重苦を味わうことになるので、アフターなど時間をずらしての開催などで対応してほしいなと思いました。
以前も会場内で盛大に企画をぶちまけた邪悪なイベントがあったのでその時の恐怖再来。という感じでげんなりでした。その時の感想はこちらの記事からどうぞ。
イベントレポ:シンデレラFESTIV@L 2にサークル参加してきたよ
pixivPAYを使ったキャッシュレスなイベントはどうだったか?
この点に関してまずは大前提として、今後磨きこみを行っていければ「あり」だと思います。
ただ、現時点ではクリアしなければならない課題も多くあるので、そのあたりも含めてみていきましょう。
ちなみに、pixivPAYのアプリは非常に使いやすいと感じました。想像していたよりも決済周りでの混乱は起こらなかったという印象です。
キャッシュレスのメリット
まず、キャッシュレスになることでメリットがあるのはどういった点でしょうか?
twitterでも言及しましたが
サークル側のメリットとしては、
・つり銭を用意しなくていい
・現金を置かない分、スペースが広く使える
・電子決済なので客側の現金がなくなったとしても、頒布できる期待値がある(pixivMARKETはpixivPAY決済しばりのイベントでした)
などがあるかなと。— ななうみ⛺ (@nana_u_mi) 2018年6月10日
こんな感じかなと思います。
一般参加者も小銭を大量に準備しなくていいなどのメリットは共通ですね。
他にも「現金であることにまつわる詐欺などの犯罪の減少」などを見込めると思います。
最近もお釣りを用意している間に、購入分以上の同人誌をバッグに詰める輩が出たりしていましたね。それ以外にも偽札が使用されないなどのメリットがあります。
このメリットだけでも、個人的にはキャッシュレス化していくことは大賛成だったりします。
キャッシュレスのデメリット
サークル側のデメリットは
・一つ一つの決済に時間がかかること
・pixivPAYを利用する端末を専用に用意できない場合、PAY以外のアプリを使いづらいこと(急にお客さんが来たときに切り替えるのが手間だったり)
・PAY経由の決済は利用手数料が取られること(8月までは無料)— ななうみ⛺ (@nana_u_mi) 2018年6月10日
こんな感じのデメリットがあります。
クレジットカードを利用せずにポイントをチャージするタイプの利用方法だと、チャージ金額が切れるたびにどこか(コンビニとかチャージエリアなど)でチャージする必要があります。
そのチャージも最低3000円以上からで、あと1冊(500円分)買いたい…!という時にも3000円の支払いが発生するので、ちょっと億劫かなと思いました。
こうしたデメリットを今後どうやって改善できるか?が、即売会において電子決算が浸透するかどうかを左右しそうだなと感じています。
決済に時間がかかるのは、お客さんの絶えないサークルではかなり致命的で、イベントでの回転率にかなり悪影響が出そう感でした。
— ななうみ⛺ (@nana_u_mi) 2018年6月10日
現金決済よりも時間がかかるのは仕方ないとしても、この状況を改善できないと結局は利用促進されないのではないか…という感じです。
買う側として使った感想としては
・現金決済よりは手間なので、購入時のハードルがちょっと上がった感
・購入時に購入履歴をみるので、使ったお金が積みあがる感(用意したお金が減っていくのを見るのとは心理的にかなり違う)
・ポイントチャージして使う場合はチャージ時にハードルが高い感— ななうみ⛺ (@nana_u_mi) 2018年6月10日
購入側は散財しなくて済みそう感でした。個人的に使った感想なので、人によって大きく行動に差異がありそうですけれど、現金よりは財布のひもが固くなった感じがあります。
サークル側としては頒布数の減少につながる可能性があるので、手放しでは喜べないですね。電子決済が日常的に当たり前になるまではこんな心理状況が続くでしょうか。
なんかがあるように感じました。
全般的にみて、購入側にはメリットがあるもののサークル側には決済手段が増えた分の購入期待値が上がる以上のメリットはないという印象でした。ちなみに、この購入期待値は売り上げ全体でみるとさほど高くないだろうなという所感です。— ななうみ⛺ (@nana_u_mi) 2018年6月10日
というわけで、こちらに書いたとおり現状ではあまりキャッシュレスになるだけのメリットがサークル側にはなさそうという結論になりました。
ただし、今後の決済フローの簡略化や電子決済への心理的ハードルが下がることなどを見越せば、キャッシュレスな即売会という思想そのものがだめというわけではないかなぁ…という印象でした。
