


こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。
フリーランスを目指している人のなかには、こんな悩みを持っている人もいるのではないでしょうか?
今回の記事ではこれらに対して解説していきたいと思います。
- 社会がどう変化していくかわからない
- 変化のスピードがかなり速くなっている
これらの理由から、今時点でフリーランスを目指してない人にも読んでおいてもらいたい内容になっています。
それでは見ていきましょう~
フリーランスってどんな働き方?

フリーランスとは、
- 特定の企業、団体、組織に専従せずに
- 自分の技能を提供する
人のことを指します。
どこにも専従していないので、社会的に独立した立場にあるのが特徴です。
働く具体的な内容や、特定の場所に勤務するかどうかは契約内容などによって変わるため、一概に定義することはできないでしょう。
個人事業主も特定の企業、団体、組織に専従せずに事業を行う人を指すので、その中で特に自らの技能を提供する人がフリーランスだと言えます。税法上はほぼ同義だと思って問題ありません。

会社員とフリーランスの違いは?

会社員とフリーランスの違いはいろいろありますが、大きなもので以下の4つがあげられます。
- 仕事の質
- 社会的信用
- お金周りの環境
- 社会保険
それぞれ見ていきましょう。
仕事の質
会社員の場合、主な業務のほかに会社のルールや雑務への対応が多くの場合必須になります。例えば
- 決められた勤務時間と勤怠管理
- 交通費の清算
- 社内行事の司会進行や計画
- 人事評価
などです。
フリーランスの場合、契約形態によっては求められることもありますが、基本的には対応する必要がありません。

クライアントが依頼した成果物が期日以内に提供された時に、契約が有効になり報酬が支払われる契約です。
ゲームなどで「クエスト」がありますが、あんなイメージです。
受託開発などの請負などがこれに当たります。
委任/準委任契約では、労働力を提供することを重点に置いた契約です。
こちらの契約の場合は、労働力を提供することが求められているので、成果の是非は基本的には問われません。
また、委任者と受任者の間に指揮命令権はないので対等な立場で仕事を進めることができます。
クライアント組織に入って業務遂行するのがこれに当たります。
請負契約、委任/準委任契約どちらであっても「仕事の質」がとても重要視されます。
日本では会社員が保護されているので、簡単にクビにすることはできませんが、フリーランスの場合は仕事の質が低ければその後の依頼につながることはないでしょう。そうした意味でリスクは大きいと感じるかもしれません。
反面、仕事の質さえ十分なものを満たしていれば、労働時間も制約されず、会社の行事に煩わされることもないといったメリットもあります。
社会的信用
会社員とフリーランスの社会的信用は、一般的に会社員の方が高いです。
これは銀行からの融資やローンでもそうですし、世間的にもそうだと言えます。
よく「会社員の方が安定」しているって言われるやつです。
- 安定している=浮き沈みが激しくないから
- 未来が予測しやすい
- 予測できる事は理解できるから信用しやすい

社会的信用が低いと
- 住宅ローンの審査に通りにくかったり
- クレジットカードの審査に通りにくかったり
- 恋人の両親に理解を示してもらえなかったり
といったことがあるでしょう。

お金周りの環境
会社員とフリーランスは
- 経費を使えるかどうか
- 有休やボーナスがあるかどうか
- 福利厚生があるかどうか
- 交通費が支給されるかどうか
- 社会保険料を会社が半額負担してくれるかどうか
- 個人事業税が課税されるかどうか
など、お金周りで異なる点がたくさんあります。
会社員が有利な点もあれば、フリーランスが有利な点もあるのでちゃんと理解したいところです。

ちなみに、フリーランスなどの事業所得を持つ人は税金をコントロールできる立場にあります。
詳しくは以下の記事も読んでみてください。
社会保険
会社員とフリーランスは
- 健康保険が国保かどうか
- 年金が厚生年金かどうか
- 雇用保険が適用されるかどうか
などが異なります。
これにプラスして、実は会社員は社会保険料を半額会社に払ってもらっています。
こうした違いも理解しておきましょう。

フリーランスに向いている職業とは?

現状のフリーランスの内訳を見てみると「営業・販売」をはじめとして「技術者」「クリエイティブ」など専門職として特化している業種・職種であることがわかります。
フリーランスが自分の技能を提供する仕事であるならば、
- 専門的な技能を有し
- 提供できるパッケージが整っている
この2点を満たせるのなら、どんな職業でもフリーランスになる可能性があると言えるでしょう。


自分の持っているスキルをどんな風に提供すればフリーランスになれるかを考えてみよう。
フリーランスになる方法と手続き

フリーランスになるには税務署に「開業届」を提出しましょう。基本的にはこれだけです。
厳密には開業届を出さなくてもフリーランスとして活動することはできますが、「青色申告特別控除」が使えなかったりデメリットがあります。
青色申告特別控除が使えないと、税優遇を受けることができないので開業届を提出するとフリーランスになれると覚えておく方が良いでしょう。
フリーランスになる前にやっておく事

クレジットカードを作る
会社員とフリーランスは社会的信用が違うという話をしましたが、フリーランスになってからクレジットカードを作ると審査ではじかれてしまう事があります。
そのため、クレジットカードを作ろうと思っている人や、クレジットカードを持っていない人は事前に作る事を検討しましょう。
持ち家が欲しい人はローンを組む
クレジットカードと同じ理由で家が欲しい人はローンを組んだ方がいいかもしれません。
ただし、フリーランスになってから収入が不安定になると
- ローンを返済できなくなったり
- 最悪担保として取られて住む場所がなくなったり
するので、そうしたリスクには十分に注意してください。
就労保険を検討する
フリーランスは雇用保険や労災といった、収入が絶たれた時の保証がありません。
なので、就労保険への加入はあらかじめ検討しておきましょう。
フリーランスになった後で検討してもいいですが、事前に検討しておくことで月々の生活に必要な額がわかり、事業でどの程度稼がなければならないか判断しやすくなります。
僕は保険は基本的に不要派なのですが、フリーランスになってから数年は事故などで働けなくなった時に月々お金がもらえるようになる保険だけは入っていました(今は十分な蓄えがあるので保険は解約しています)。
保育園などの手続き
子供がいる人は、フリーランスになる前に保育園などに預けられるよう手続きをしておきましょう。
自治体によっては未就業の人よりも就業している人、就業している人の中でも正社員を優先して預けられるようにしているところもあります。
特にフリーランスはたとえフルタイムで働いていたとしても、時間に都合が付けやすい人と思われている可能性があるので、事前に対応しておいた方が無難だと思います。
フリーランスになったらやる事

健康保険
フリーランスになったら、会社で入っていた健康保険の手続きをしなければなりません。
- 会社で入っていた保険の任意継続
- 国民健康保険への加入
どちらかを選択することになります。
任意継続にすると、会社員の時と原則同じ保険が2年間適用され、その間は保険料が変わりません。
ただし、任意継続に限りませんが会社員の時は会社が半分負担してくれていた保険料を、フリーランスは全額自分で支払うことになります。この点だけは注意しましょう。
年金
厚生年金から国民年金に切り替わるので、必要な書類を持って自治体の担当課にて手続きをしましょう。
国民年金は制度が破綻しているから払いたくない!という人もいるかもしれませんが、滞納すると最悪財産差し押さえされてしまうので下手なことはしない方がいいと思います。
参考リンク:強制追徴の強化による差し押さえ件数は年に1万4,000件超
開業届
フリーランスになる時には開業届を提出しましょう。
原則、開業してから1ヶ月以内に提出する必要があります。
提出しなかったからと言って罰則があるわけではありませんが、開業届を提出すると
- 青色申告特別控除が使える
- 屋号で銀行口座を開設できる
- 個人事業主向けの共済等に申し込める
といったメリットを受けられるようになります。
確定申告
フリーランスになったら、毎年確定申告をする必要があります。
会社員だった人には「なんだそれ?」って感じかもしれませんが、会社で経理がやってくれていた事業の収支をまとめる作業を自身で行い、税金を自己申告しなければなりません。
これを行わないと、後で調査が入ったり追加の罰則金を支払う必要になるので、必須業務となります。
参考リンク:確定申告しないとどうなるの?無申告のペナルティを学ぶ
仕事を獲得する方法

仕事を獲得できなければフリーランスとはいえ実質フリーターと変わりません。
ここでは、フリーランスとして仕事を獲得していく方法を見てみましょう。
知人からの紹介
最も有力なのは知人からの紹介です。
- 前職の同僚や上司
- 付き合いのあったお客さん
- 友人
など、周囲にフリーランスとして活動していることを知らせましょう。
知人からであれば全く知らない人からの依頼より
- 支払いの信頼性が高く
- 案件の内容が無茶苦茶ではない
可能性が高いです。

フリーランスになってからも、周囲と良好な関係を築いて間口を広げる努力をしたいですね。
クラウドソーシング
オンライン上で仕事の受発注ができるサービスを利用する手もあります。
有名なのはココナラ、ランサーズ、クラウドワークスあたりでしょうか。
- 単価が低め
- 優良な発注者かわかりづらい
- コミュニケーションが不足しがち
といったデメリットはあるものの、
- 好きな仕事を選ぶことができる
- 営業活動が不要(厳密にはクラウドサービス上では工夫の必要がある)
- 地域に縛られずに全国の仕事ができる
- 在宅で完結する
といったメリットもあるため、使いようだと思います。

エージェントサービス
フリーランス向けのエージェントサービスを利用するという手もあります。
ITプロパートナーズやレバテックが有名どころだと思います。
エージェントサービスでは
- 単価が高い
- 営業活動が必要ない
といったメリットがありますが、一方で
- 在宅で完結するものは少ない
- 好きな仕事だけ選べない
- 大都市圏に業務が集中している
といったデメリットもあります。
都市部に住んでいる人なら、利用しやすいですね。

発信力を高めて仕事につなげる
SNSやブログなどを通じて、地震の発信力を高める事で仕事につながることもあります。
僕の場合だと、技術書の同人誌を作る活動をしていたら出版社から商業出版の話が来たことや、それらの活動を通じて知人から仕事の打診が来るといったことがありました。
また、発信力を高めておくことで自分が商品を作ったりした時の宣伝力が高まるといった効果も期待できます。
これからフリーランスとして活動していくなら、発信力を高めるのは重要だと言えます。

フリーランスは会社員の何倍稼がないといけない?

財布事情は人によって異なるので一概には言えませんが、僕の経験から言うと給料の額面と同じだけもらえてれば困窮することはないと思います。
ただし、社会保険など保証が少ないのは事実なので、できるなら1.5倍、2倍と会社員の頃より多くの額を売り上げられるように努力した方がいいのは間違いありません。
また、税金を学んだり、資産運用を考えたりと、お金のリテラシーを高める努力もしたいところです。
フリーランスは雇われている職人ではなく、一人の経営者なので、必要な部分に努力を惜しまない意志の力が必要だとは思います。

フリーランスになったら心掛けたいこと
最後に、フリーランスになったら心掛けたいことをお伝えしておきます。
それは自分の仕事を手段で定義しない事です。
- 俺は料理人だ
- 料理を作るのが俺の仕事
と定義してしまうと、
- レシピを作って本にすることも
- 誰かに料理を教えることも
- おいしさをレポートすることも
できないでしょう。
料理を作っているのは手段でしかないはずなので、「おいしさを届ける事」というように抽象度を高くしておくと手段が限定されなくて生き残りやすいでしょう。




どんなものにもメリットとデメリットがあるから、ちゃんと理解した上で判断してほしい。若いうちにフリーランスになって楽な仕事ばかりやっていて、40歳になって世間のスキルについていけず、仕事も失注して就職もできない…なんてことにならないようにな。
ということで、今回の解説は終わりたいと思います。
この記事の内容が、少しでもみなさんの役に立てばうれしいです!
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最後まで読んでいただきありがとうございましたー!またねー!