
こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。

という人に向けて、沈む船に乗っているべきかどうかと、乗っている場合のメリットを紹介します。
結論から言うと
- 給与が出続けている
- 自分の年齢が26歳以下
- 先輩や上司が辞めていっている
という状態であれば、業績の悪い会社に居続けるメリットを、得られる可能性があります。

目次
なぜ衰退する会社「沈む船」に乗り続けるのか?
ズバリ、衰退する会社を間近で見ることはとても学びが多いからです。
ほとんどの人が衰退する企業からは退職して他に条件のいい、安定した場所に就職します。
だから、衰退する会社を間近で見続けた経験を持つ人ってとても少ないんです。

と思う人もいるかもしれませんが、実は衰退する会社は失敗のエッセンスの宝庫です。
成功はアート、失敗はサイエンスという言葉を聞いたことはありますか?
OWNDAYSの田中修治社長の言葉で、成功は再現性がない(固有の事象)一方で、失敗は再現性がある(共通の事象)というものです。
つまり、成功の秘訣なんかを追い求めるよりも、失敗のエッセンスを多く吸収して分析していく方が、結果として成功に近づくという考え方になります。
失敗しなければ成功する。と考えれば、失敗の宝庫である衰退する会社は超有益な経験値ボックスという事になります。

給与が出続けているなら、
- 今すぐ生活がどうこうなる心配はない
- 給与がでなくなれば会社都合退職して失業保険を貰えばいい
ですよね。つまり金銭的なマイナス側面はそこまで大きくないことになります(失業保険は給与の満額もらえるわけじゃないから、自分の状況に合わせて少し蓄えておきましょう)。
自分の年齢が26歳以下なら
- 学んだことを活かす機会はいくらでもある
- 失敗をリカバリーしやすい
- リスク許容度も高いので経験が貴重になる
だと言えるので、負うべきリスクと将来の可能性を比較すれば、割とコスパがいいんじゃないかと考えます。資金的なハンデはできるものの将来的に十分回収できるでしょう。
また、衰退する企業で先輩や上司が抜けていっているなら
- 繰り上げで昇進する可能性がある
- 昇進すると取引先の相手のランクも上がる
- 昇進できれば給与が上がる
ということで、昇進することで給与が上がったりマネジメント経験を積むことができることや、取引先の相手も偉い人が出てきやすくなったりと、平社員の時にはできない経験を得られるのがメリットだと言えます。

たしかに、こう考えてみると悪い面ばかりというわけでもないんですね。経験を活かせるかどうかは自分次第ですし…
僕が沈む船に乗り続けた結果
実は僕も、フリーランスになる前は沈む船に乗り続けていました。
特別体系だったデザインの勉強をしたわけでもない僕は、独学で得た知識を元に制作会社に入社。
都内の制作会社にしては破格の手取り20万円以下超絶残業(みなし残業付きだから残業しても給与ほとんど上がらない)で勤務をしていました。
その会社は年商10億前後を行き来する売り上げ規模だったのですが、
- 2010年頃から売上の減少が続いていて
- 先輩社員が次々辞めていく
- 当時の僕は26歳
というまさに最初の条件に当てはまるような状態でした。
その後、2013年には執行役員になって、経営陣の方針に沿って会社を取りまとめていました。
当時を振り返って思う事はいろいろあるのですが、中でも
- 組織では人がいなくなると穴埋めで昇進しやすい
- 昇進すると給料が上がるので、お金に関する価値観が変わる
というのは大きな発見だったと思います。
- 昇進すれば裁量が増える
- 裁量が増えると、事業に対して打てる手段が増える
- 撃てる手段が増えた状態でいろいろ試していると、仕事の意思決定のポイントや勘所がわかるようになる
という感じで、昇進することで得られるものは結構ありました。
お金に関する価値観では、細々と節約してお金を消費しないようにする価値観から、お金を手に入れるために積極的に自己投資したり学んだりすることで、お金を手に入れやすいポジションを維持する方がかんたんだと気づきました。

特別な才能がなくても、誰にでも機会がある
上記のような僕の例は特殊なのかと言われれば、決して特殊な例ではなく、誰にでも機会があるものだと思います。
役職に就けるかどうかは座席数が限られている点から、絶対数は少ないものの機械そのものはやはり誰にでもあると言えるでしょう。
僕自身は特別優秀な人間というわけではありません。
- 高卒だし(専門学校は出てるけど非認可校だから公的には高卒)
- 現職のデザインに関しては独学だし
- そもそもキャラクターデザイナーになりたかったのはあきらめてる
ということで、普通に夢からドロップアウトした組なんですよね。
そんな僕がこのチャンスと手にできたのだから、大半の人はチャンスが巡ってきたらつかみ取ることができると思います。

とはいえ、そもそも役職には就きたくないとか、平凡でいいから安定していることを優先したいという人もいるでしょう。
そうした場合は、所属している会社が傾いてると思ったら転職していいと思っています。
ただ、こういった考え方を持っていなかったという人は、一度こうした考え方や行動が自分にとって有用なのかどうか考えてみてもいいのかなと思います。
人生で切れるカードは多い方が、生きやすく感じるはずですよ。
ただし最初の3つの条件に当てはまる人だけが実行しよう
ただし、最初にあげた以下の3つの条件に当てはまる場合での実行をおすすめします。
- 給与が出続けている
- 自分の年齢が26歳以下
- 先輩や上司が辞めていっている
上記に当てはまらないからと言って絶対やめておけという事はないんですけれど、メリットが薄まることと、リスクが上がるので慎重になってほしいと思います。

- 給料が出ないなら直近の生活に甚大な影響が出るから、失業保険を貰うなり転職する
- 自分が若くないなら不透明な昇進にかけるより、新たな職場で功績を積む方が将来の見通しが立ちやすい
- 先輩や上司が辞めていってないなら、繰り上げ昇進は期待できないのでサクッと転職する
といった具合で、最適な行動が変わると思います。
自分に最適な行動はどんな行動だろう?と、ぜひ一度考えてみましょう。
大切なのは漫然と不安を感じる事ではない
人生において大切なことは、起こっている事象に対して漫然と不安を感じる事ではありません。
起こった事象はどういうことなのか分析して、リスクは何か、メリットは何か、視点を変えるとどう映るかを確認して自分の人生にそれらがどのような影響を出るか考える事です。
たとえ沈みゆく船のような業績の会社であっても、デメリットばかりではありません。
物事には良い面があれば必ず悪い面もありますから、どちらの面も合わせて考えてより良い選択をしていく癖をつけていきましょう。
そうすることで、はじめて
- どう転んでもいいように対処することができる
- 期待値が最も高いポジションを維持できる
ようになると思います。
会社がどうなろうとも、自分自身が上記2つのようにどうにでもなる立ち回りができていれば、不安は感じずに済むはずですよ。
漫然とした不安を抱えながら過ごしている人は、ぜひ参考にしてみてください!


物事には必ず期待する作用と期待しない作用がある。デメリットだけ目についてしまったり、メリットだけ目についてしまったと思ったら、必ず反対側に何があるか確認しよう。

会社がどうこうというよりも、むしろそうやって多角的に物事を見ることができない自分こそ一番のリスクかもしれませんね。
ということで、今回の解説は終わりたいと思います。
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