人生において最も重要なタスクは休息だと考えています。
今日も、仕事前、仕事中、帰宅後と十分に休みながらやっています。
さて、こうした話題を知人とすると「休むことをタスクだと捉えたことがなかった」「休む時間がもったいない」と言われます。
休むことはタスクではないのでしょうか?本当に時間の使い方としてもったいないのでしょうか?
そんな話をします。
目次
とはいえ僕も20代の頃は忙しく働いていた
今では休息が最も重要なタスクだと思っている僕も、かつては忙しく働いていました。
仕事では徹夜が続き、会社に寝泊まりすることもあるような日々を送っていて、プライベートでは同人誌を作ったり漫画を描いたりと休む間もなく活動していました。
そんな生活が何年も続いて、肉体的にも精神的にも苦しく感じることがありました。
幸い心療内科にかかるようなことはありませんでしたが、通勤や帰宅の最中に足取りが重く全く前に進んでいないと感じるような体験をして、このまま休みなく活動するのはまずいんじゃないか?と思うようになります。
その後、勤めていた会社を辞めてフリーランスになり、仕事の量やプライベートの活動の量を調整したり、合間合間に休憩をはさむようにして今は働いています。
休息を取らないリスク
休息を取らないことはリスクがあることも、近年の研究でわかっています。
自分はまだ大丈夫…!とかではなく、医学的にもマイナスだとはっきり示されているので、そのリスクを十分に理解しておきましょう。
作業効率の低下
人間の集中力は最大で90分しか持続せず、さらに15分刻みで集中が途切れやすいということが分かっています。
何かに集中しているときでも一瞬コーヒーを口にして一呼吸置いたりすることがありますよね。
学校の授業も90分受けると、それ以上連続で授業を受け続けるのはつらく感じる気がしますし、実体験として納得感のある話です。
休息せずに、集中力も切れがちのまま効率悪く作業するよりも、休息を一度挟んだ方が効率がよさそうです。
死亡率が2.4倍に高まる
睡眠が6時間以下の人は免疫力が低下し、様々な死亡リスクが高まるといわれています。
例を出すまでもなく、ありそうな話だなという感じがします。
疲れていると風邪をひきやすいだとか、眠気をひきづっていると注意が散漫とするだとかは誰でも一度は経験したことがあるでしょう。
好きなことを続けるにしても、仕事に情熱をかけるにしても、その結果死んでしまっては元も子もないでしょう。
生きているからこそ、好きなことができるし、仕事に情熱を向けられるというものです。
少ない睡眠時間は徹夜と同じ
日々の睡眠時間が6時間以下ならば、2日間徹夜した状態と同じくらいまで能力が下がっているといわれています。
本当に?と思うかもしれませんが、実験で証明されているとのこと。
これは、自覚症状がなく気が付くと非常に効率の悪いことをしているらしいです。
本来、休まずに何かに打ち込むのは、打ち込んでいるものを最大効率で進捗させようとしているから行っているはずです。
休まないことは、本来の目的をむしろ遠ざけている行為といえます。
休息を重要なタスクと捉えることが大切そう
以上のことから、休息は重要なタスクだと考えてよさそうです。
なぜなら、タスクとは
物事を達成するために行うべき行動リスト
だからです。
休息を取らないことで、集中力が切れ、効率が落ち、あまつさえ寿命まで縮みそうとなったら、休息をタスクとして捉えて計画的に休むことが重要だといえます。
休みたくなったら休むからタスク化しなくていいんじゃないか?時間がもったいない。
と思うかもしれませんが、僕はお勧めしません。
なぜかというと、タスク化しなければ意識的に休まないからです。意識的に取り組まないと、効率よく休むことはできないんですよね。
それに、休むことは効率を上げることだと今までの話から分かっているので、休まないことの方が時間がもったいないですよね。
場合によっては直近迫った何かの締め切りのために、効率悪くても進めなければいけない。ということがあるかもしれません。
そんな時は、十分にがんばってその後しっかり休めばいいんじゃないかなと個人的には思っています。
とはいえやりたいことをやるには時間が足りない
言いたいことは分かったけど、とはいえやりたいことをやるには時間が足りないよ。という人がいるかもしれません。僕も休息をタスク化する前はそう思ってました(笑)。
質問です。休息を削ってやりたいことをやるのは正しいんでしょうか?
やりたいことをやるために休息を削るということは、死亡リスクの観点からいえば「やりたいことをやれる最大時間を削っている」ということになります。
大切なのは人生で本来やりたくないことに使っている時間を減らすことではないでしょうか?
人生にいらない時間を削ろう
人生には本来やりたくないけど仕方なく使っている時間がたくさんあるはずです。
例えば仕事。僕は仕事が好きですが、当然嫌いな人もいますよね。そんな好きでもないことに毎日8時間、人によっては残業も込みで10時間とか時間を使っています。
そんな時間の使い方をしていたら、当然時間がいくらあっても足りるわけがないですよね。
僕は1日あたり6時間程度の労働時間になるように調整しています。意外と、成果をちゃんと出せれば文句は言われなかったりします。
例えば通勤時間。通勤時間を有意義に使えているならそれはいいと思いますが、通勤時間を削ることで本来やりたいことができるようになったりしませんか?
会社の近くに住むとか、通勤しなくても済むようにするとか、現代社会なら改善する方法があるかもしれません。
僕は家を買った都合上時間は短縮できないので、出社する日数を減らしています。減らすことで週当たりの通勤時間を減らすことができます。
例えば付き合いで参加する飲み会とか。楽しくて参加してるならいいと思いますが、やりたいことができなくなるくらいなら、いっそ参加しないという手もあります。
僕は話がしたい人と少人数で飲む場合は参加していますが、部署の飲み会などの人数が大きな飲み会は全部断っています。
環境が自由を許容しない
上記のようなことは、理屈は分かるが会社が許容しない、環境が許容しない、業界的に無理。というケースがあります。
そんな時は環境を変える努力をしましょう。
仕事が好きで、好きな仕事に時間をかけるのは嫌じゃないよ。という人はそのままでいいでしょう。
そうではなくて、他にやりたいことがあってそれ以外の時間を削りたいよ。という人は転職してみるとか、業種を変えてみるとか、独立してみるとか。いろいろとできることはあるはずなので、まずは調べるところから試してみるのがおすすめです。
あなたが動かなければ、あなたの人生は変わらない。
今日はそんな感じです。