【市況情報】金属資源が強めに動き、米国では雇用も好調?(2023.1.23)

こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。

今日は市況情報の確認ということで、ここ2週間の各チャートを追っていきたいと思います。
動画の後半では、チャートに出てこない経済指標もいくつか見ていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

先輩博士
各値動きや経済指標を追うことは、大まかな流れを掴むきっかけになるだろう。よりよい投資をするきっかけにしてみてほしい。

Youtubeにも動画を載せているので、動画で見たい人はこちらからご覧ください(チャンネル登録してくれたら嬉しい!)。

各値動き

日経平均

まずは日経平均株価ですが、こちら注目は黄色いラインのところになります。

こちらは2013年から続く長期の上昇トレンドですが、株価がここまで下がったものの無事に上に跳ね返ってきたということで、今のところは上昇トレンド継続の流れですから、ひとまずよかったといったところです。

ただ、直近の株価、やや軟調ではありますので再び値下がってくる可能性もありますから楽観視はできないといった感じです。
気を付けてエントリーしていきましょう。

ドル建て日経平均

続いて、ドルベースの日経平均ですが、ドルベースでみると2021年の9月から続く下落トレンドをちょうど上に抜けてきたところになります。

日本株の取引の約7割は海外投資家によるものなので、ドルベースで上に抜けてきたというのは良い傾向だと思います。

下値も切り上げているので、安心感もありますからこのチャートを見る限りだと日経平均しばらくは上がっていきそうですよね。

S&P500

S&P500見てみると、三角持ち合いを作っているよという話をしておりましたが、直近も上値を押さえつけられている状態です。

上に抜けてくるにはまだしばらく時間がかかるかもしれませんね。

ナスダック

こちらはナスダック。同じく三角持ち合いの中にいる状態ですね。
アメリカ株はまだしばらく方向感のない状態が続きそうです。

ドル円

為替ドル円は三角持ち合いの中を円高方向に動いてきています。

後述しますが日銀の金融政策決定会合では金融引き締めの動きが加速するような発表はなかったので、しばらくは円安方向に動くと思ったのですが、しばらく動向を見守る必要がありそうです。

年末に発表した実質利上げを受けて、市場は日銀を信用しなくなっているという面もあるので、場合によっては日銀の政策意向に関わらず市場が動いてしまう、そんなこともあり得るかもしれません。

日本国債10年物利回り

こちらは日本国債10年物利回りですが、一時0.5%を超える場面があったものの、現在は0.37%程度に落ち着いています。

指値オペ継続ということで極端な動きはしないと思いますが、日銀の一言で大きく変わってくると思うのでチャートよりも日銀の政策発表などを注視する方がよさそうです。

米国国債10年物利回り

続いて米国国債10年物利回りです。

こちらは直近利回りが高く推移していたのですが、前回の高利回りを超えることはなく下落に転じている状態です。

ただこちらも政策次第でどう動くのか変わってくるところなので、FRBやパウエルさんの発表を確認していくのが良いですね。

恐怖指数

VIXは上記のような動きを受けて20を割るくらいまで下がってきています。

日本株は結構株価乱高下している印象だったのですが、アメリカ株は値動き穏やかでしたからね。
こんなものかなぁという感じです。

金価格は引き続き上昇を続けていますね。

直近だと過去の抵抗線を上に抜けてきたというところなので、まだまだ上昇していく余地はありそうです。

ただ、直近はRSIも高い水準ですし、MACDも軟調になってきているので、目先は価格調整する可能性もあると思います。

こちらはヴァンエックベクトル金鉱株ETF、ティッカーシンボルGDXのチャートですが、金価格の上昇を受けて大きく上昇してきています。

金価格がまだ上昇余地があることを考えると投資先としておもしろみがありそうです。

金は配当金を出しませんが、ETFは配当金を出しますからね。
そういった意味でも投資妙味はあると言えるでしょう。

続いて銅価格ですが、こちらも引き続き上昇を続けています。

現在は過去にサポートラインとなっていた4.3ドル付近にありますから、ここを上に抜けてくるようだと一段と上昇が続くと思います。

ただし、こちらもRSI、MACDともにやや怪しい水準ですから、短期的には調整する可能性もあるのでエントリーする際にはタイミングを見計らってください。

WTI原油

WTI原油は直近の下落トレンドをようやく上に抜けたところになっています。

現在値付近は過去のサポートラインでもあったので、まずはここを上に抜けられるかが焦点となります。

抜けてくるようだと90ドルくらいまでは上昇すると思うので、原油取り扱い企業は投資妙味がありそうです。

銅価格、原油価格ともに上昇していることから、ENEOSは引き続き狙い目だと思います。

こちらはまだ黄色のラインの下落トレンドを上に抜けていませんが、何事もなければ今週中に頭抜けてもおかしくない状態です。

475円が過去の抵抗線になっているのでここを上に抜けるようであれば株価の上昇も期待できそうです。

現時点でも配当金が4%以上と高い状態なので狙ってみるのはおもしろみがあると思います。

天然ガス

天然ガスは下落を続けていて、過去のサポートラインまったく機能してないと言えるくらいかんたんにぶち抜いてきた状態です。

結構下がってきたので次点のサポートラインでは反転するんじゃないかと思っているんですが、落ちるナイフを手に取るのは怖いのでエントリーは結果を見てから考えるようにしましょう。

小麦

小麦は下落トレンドを上に抜けたとも、抜けてないとも言いづらい状況が続いていますね。

現在値付近は過去のサポートラインでもあるので、これを上に抜けたら確実に下落トレンドを抜けたと言えそうなんですが、まだ少し動向を見守る必要がありそうです。

バルチック海運指数

バルチック海運指数は、昨年末に下落トレンドを一時上に抜けたものの、再び下に押し戻される状況が続いています。

1032ドルのラインも下に割ったので、現在RSIがかなり低く反発する見込みではあるものの、大きく上昇するかはわからないといった状態です。

フィラデルフィア半導体指数

フィラデルフィア半導体指数は2822ドルのラインを再び試す形となりましたが、上昇しきらずに一服した形となります。

昨年末以降の上昇トレンドにはまだ乗っていますから、まだ下落するとは限りません。

何度かこの抵抗線を試しているので上に抜ける可能性十分にあると思いますが、エントリーするにしても方向性が定まってからで遅くはないと思っています。

ちなみに、半導体部材を作成していて最近株価を大きく落としてきている日本特殊陶業ですが、こちらはわずかながら下落トレンドを上に抜けたところになっています。

このまま上に登っていくようならエントリーしてみるのもおもしろいかもしれませんね。

点火プラグが主力であることがマイナス印象となって株価が落ちているところではありますが、中古車部材の需要が旺盛であることや、EVへの世界的な乗り換え需要が電池の技術が未熟であることが起因でうまく進んでいないことなどを考えると、当面は需要が続く可能性は十分にあると思います。

ビットコイン

そしてビットコインの価格ですが、直近大きく上昇してきました。

2024年は半減期に当たるのでまた大相場が来るかもしれません。
その前兆になる可能性はありますので、再び注目してみるのもおもしろそうですね。

ただし、不確実性が非常に高いので投資に振り向ける資金は全体の0.5%~1%程度にとどめるようにしてください。

一応、半減期をベースに価格が上昇していくのではないか?という仮説の価格モデルであるS2Fモデルを見てみると、現在値の乖離率がモデルギリギリのところで反転してきたというのが確認できます。

このモデルが完全否定されたとは言い切れないと思うので、可能性を感じるようなら宝くじ感覚で買う分にはおもしろみがあると思います。

経済指標

ということで、最後に経済指標をいくつか見ていきましょう。

日本の消費者物価指数

日本の消費者物価指数、予想+3.8%のところ、結果+4%と予想よりも物価高が加速する形となりました。

前回が+3.6%であったことを見ても、物価高が加速していますね。

生鮮食品とエネルギーを除く消費者物価指数、コアコアCPIと言ったりもしますが、こちらの上昇も3%を記録したということで本格的に日本でもインフレが起こってきています。

専門家の中にはこれで給料が上がって、持続的なインフレが達成できれば長年の経済目標であったインフレ率2%の達成もありうるといった発言が出るなど、デフレ脱却の兆しも見え始めているそんな状況となっています。

米国の新規失業保険申請件数

米国の新規失業保険申請件数は予想21.5万件のところ、結果20.5万件と予想より低い水準で推移しました。

仕事が十分にあり、失業する人が少ないということで現時点では景気が極端に悪化しているわけではなさそうです。

米国の消費者物価指数

米国の消費者物価指数は前月比-0.1%ということで高止まりともとれるんですが、インフレがピークを越えたという見方もできる状態となってきました。

ミシガン大学消費者信頼感指数

ミシガン大学消費者信頼感指数は予想60.7のところ、結果64.6ということで大幅に予想を裏切る結果となり、景気は悪くないという肌感覚の人が多いようです。

サンプル数が少ないのでブレはありますが、先ほどの新規失業保険申請件数と重ねてみても景況悪化しているような雰囲気ではなさそうですよね。

日本の国内企業物価指数

日本の国内企業物価指数は予想を上回ってインフレ加速。

ニューヨーク連銀製造業景気指数

ニューヨーク連銀製造業景気指数は予想-8.6を大幅に上回る-32.9となり、製造業中心に景気は悪化しているようにも見えます。

日本の機械受注

日本の機械受注は予想-1.0%が結果-8.3%と大幅に悪化しました。

しかし、過去の推移を見てみるとおおむね1ヶ月ごとに良い月、悪い月が交互にあります。

先月の数値が+5.4%だったことを考えると、この結果は特別悪い数値でもないようにも感じますよね。

日銀の金融政策決定会合

日銀の金融政策決定会合では全会一致で現状維持の方向性となりました。

得に個人的に重要だと思っているのはイールドカーブコントロールの方針で、長短金利操作の運用が据え置きとされ、引き続き指値オペが実施されるということです。

ひとまずはこれを受けて過度な円安にブレーキがかかってくれるといいのですが、市場の反応はいまいちだったので動向を常にチェックしたいところです。

ユーロ圏の消費者物価指数

ユーロ圏の消費者物価指数は前月比では予想を下回ったものの、前年比ではいまだに+9.2%と物価が高止まりしている状態です。

米国の生産者物価指数/住宅着工件数/中古住宅販売件数

米国生産者物価指数は予想-0.1%のところ、結果-0.5%と低く推移、住宅着工件数は予想より2.4万件多く着工する形となっています。

中古住宅も予想より売れているということで、景気…やっぱりよさそうですよね。

おわりに

ということで本日はここ2週間ほどの市況を確認してきました。

アメリカの経済指標を見ている感じ、景気悪いとは言い切れないような雰囲気がありましたが、実態はどうなっているのでしょうか。

もしも、本当に景気悪くないよねという状態だとすると、インフレが長引く可能性があり、FRBが量的緩和に踏み切るタイミングが先延ばしになることに繋がってくるので株にとってプラスとは言い切れない状況ですよね。

チャートで確認したものについては、ドル建ての日経平均が下落トレンドを抜けてきたことが注目ですね。

あとは引き続き強い金、銅、原油あたりでしょうか。
こうした資源を取り扱っている企業は投資先としておもしろそうな状況が続いています。

ということで、これらの情報がみなさんの投資に役立てば幸いです。

先輩博士
日本株はドル建てで下落トレンドを上に抜けてきたから、しばらくは堅調に推移する可能性がありそうだ。少し安心だな。
研修生
金や銅、原油の価格も堅調に推移してますね。総合商社とかENEOSとかはおもしろくなりそうです♪

ということで、また次の記事でお会いしましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスのUIデザイナー。情報設計と構造整理が得意。制作会社の執行役員を経て独立。 現在は技術書執筆やYoutubeで活動中。デザイン、Youtube、株式投資、社会制度の話題が多めです。 拙著「誰でもつくれる!UIデザイン入門」発売中