最近、巷をにぎわせている新興SNS「マストドン」をご存知でしょうか?
ポストTwitterにもなりえる!?と噂されていますが、実際に使ってみたので特徴と登録方法、使い方を解説したいと思います。
後半、僕が触ってみた感想も書いているので参考にしてみてください!
目次
マストドンとは?
サービスの内容的には簡単に言ってしまうと、LINEとtwitter、2chを混ぜたようなサービスになっています。
自分の投稿をタイムラインに流してコミュニケーションを重ねていくようなサービスになっていて、UIは異なるものの使用感はほぼTwitterと同じだと思って間違いはありません。
投稿(画像も可)、ブースト(リツイート)、お気に入りはもちろんの事、リプライ、ダイレクトメッセージも送ることができます。
ベースになっているのはTwitterてきな体験だと思うので、Twitterと異なる特徴で主だったところを以下に紹介します。
インスタンス(LINEのトークルーム見たなもの)がある!
まず、最も大きな違いとしてインスタンスというものがあります。
これは、感覚的にはLINEのトークルームだと思ってもらえればいいと思います。
インスタンスごとにサービス利用の規約が若干異なったりするので、その点だけ注意してください(なぜなら、インスタンスごとにサーバの管理者が異なるからです!)。
猫の話題中心のインスタンスだよ。とか、ビジネス交流専門のインスタンスだよ。といった感じですね(LINEのトークルームだと思ってください)。
pixivのインスタンスなんかもあって、そこでは活発にイラストが公開されていたりします。
https://pawoo.net/
今後は、「信長の野望インスタンス」とか、「進撃の巨人インスタンス」といった具合に、細分化されたインスタンスも出てくるのではないでしょうか。
フォローしていないユーザの投稿がタイムラインに流れる!
続いての大きな違いは、フォローしていないユーザオ投稿がタイムラインに流れるという点。
ここがいわゆる2ch的な部分なのですが、不特定多数の会話が一つのTLにまぜこぜになっているので若干カオスで、BBS(死語か?)的な楽しみがあったりします。
PCのUIでは画面右側にすべての投稿が流れ、中央にフォローしている人のみのタイムライン(Twitterのタイムライン相当)、それからリプライやフォロー通知が流れるタイムラインがあります(なのでタイムラインが3つ存在しているということになります)。
機能的にはTwitterの拡張版だと思っていれば大筋間違いではないでしょう。
投稿内容の最大文字数が500文字!
Twitterは最大文字数140文字ですが、マストドンは最大文字数なんと500文字まで可能!
ここが3つ目の大きな違いだと思います。
もちろん、数文字での投稿も可能。多くの人は長文を流すことなくTwitterのように利用しているケースが目立ちました。
本文と画像の一部を隠した状態で投稿できる!
本文と画像の一部を隠した状態で投稿できる「CW(コンテンツワーニング)」という機能があります。
見出しを設定して本文を隠して投稿。とかができるので、あまり全方位にオープンにしたくないものや、人によっては不快感のあるような投稿をオブラートに投稿することができます。
他にも500文字まで投稿可能なので、文字数が多いときにサマリーだけ見せて投稿する。といった使い方もできるかなと思います。
マストドンの登録方法
ざっくりとした特徴が分かったことで、登録方法を見てみましょう。
他のサービスと違ってサーバが乱立しているため、登録~がちょっと一癖あります。
わかってしまえば難しいことは何もないので、気負わずにアカウント登録してみましょう。
インスタンスを選ぼう
まずは利用するインスタンスを選びましょう。
選ぶ基準としては登録されているユーザ数と、ステータス数、コネクション数、それからインスタンスの規約を見るとよいでしょう。
以下のサイトで稼働中のインスタンスを確認することができます。
https://instances.mastodon.xyz/list
ユーザ数が多いほど登録している人数が多く、ステータス数が多いほど総トゥート(投稿)数が多いということになります。
そして、コネクション数はそのインスタンスが他のインスタンスと接続している数を表していて、これは詳しくは触れませんが多い方がよいです。
インスタンスのページに行くとプライバシーポリシーが記載されているので、そこで規約を見てみましょう。そのインスタンスで大切にしていることや主要なテーマが書かれていたりします(大体、英語なので読めなかったりします)。
おすすめのインスタンスは、とりあえず以下の3つ。
mastodon.social
mstdn.jp
mastodon.cloud
pixivのインスタンスに登録したい人はこちら。
pawoo.net
必要事項を入力してアカウント登録する
インスタンスにアクセスしたら、必要事項を入力してアカウント登録を行います。
必要な情報は
・ユーザID(任意の文字列)
・メールアドレス
・パスワード
だけです。
登録すると、メールアドレスで入力したアドレスに確認メールが届くので、「Confirm my account」をクリックします。
登録完了したら設定したメールアドレスとパスワードでログインしましょう。
ちなみに、インスタンスごとにアカウントを作る必要があります。
注意しましょう。
マストドンの使い方
マストドンにログインをしたら、まずはプロフィールを設定します。
別に設定しなくても投稿やら会話やらはできるのですが、後々をスムーズに進めるために先に設定しておいた方がよいでしょう。
ログインするとこの画面になります(PC版)。
この画面がメインで使う画面です。
プロフィールの登録
メイン画面の一番右側「*スタート」の項目からユーザ設定をクリックします。
すると、画面が切り替わるので左側のメニューから「プロフィールを編集」をクリックします。
名前、自己紹介、アイコン、ヘッダー画像の4つを設定できるので、必要なところを編集したら変更を保存ボタンをクリックして保存しましょう。
メイン画像に戻って設定が反映されていれば成功です。
メイン画面の使い方
さて、次にメイン画像です。
一番左側のカラムは主に操作する部分になります。
投稿とユーザ検索ができますよ。
左から2番目「ホーム」と書いてあるカラムはTwitterのタイムライン相当の機能を果たします。
自分のトゥート、フォローしているアカウントのトゥートが流れるタイムラインです。
左から3番目「通知」のカラムはフォローされたよ、お気に入り登録されたよ、誰かからリプライが来たよ、というのが表示されます。
左から4番目のカラムは、選んだ項目によって内容が異なります。
スタートの初期表示では、様々なメニューが並んでいます。
「ローカルタイムライン」「連合タイムライン」はフォローしていないユーザも含めたトゥートが流れるタイムラインが表示されます。
ローカルタイムラインは現在のインスタンスのみ、連合タイムラインはインスタンスが接続しているインスタンスも含めたトゥートが流れるようです。
ユーザ設定は先ほどの設定画面へ。お気に入りはお気に入りしたトゥートのタイムラインを表示します。
ブロックしたユーザはブロックしたユーザリスト、サーバ情報はそのインスタンスのaboutページに遷移するようです。
マストドンをスマホアプリで利用する方法
マストドンは基本的にはWebアプリケーションですが、スマホで利用する場合はアプリを使用することもできます。
iOSの場合

Androidの場合
ざっくり使ってみた感想
インスタンスが良くも悪くも機能しそうだなという印象。サーバの性能も管理している人が違うので、インスタンスごとにまちまちだったりします。
あとは、発信したいことは各インスタンスで同じなんだけれど、アカウントが違うから二度手間三度手間になるなぁ…みたいなケースは往々にしてありそう。
シームレスにインスタンスを移動できたりするとかなりいいと思っているものの、今後その点が開発されるかは不明です。
クリエイターが商業的な意味合いを持ってSNSを使っている場合に、この点がネックになると思うのでクリエイターに引っ張られる形でTwitterに残留するユーザが多いといまいち発展しない。みたいな可能性もありそうですね(TwitterはTwitterでよいところがあるので、結果としてそれならそれでも個人的にはよいと思っています)。
告知を目的とした場合に、Twitterであれば自分のアカウントで1回発信すればまぁいろいろな人に届くわけですが、マストドンの場合はインスタンスごとにフォロワーが散ってしまう可能性があるため、何度も告知をしなければならない。ということがあり得そうで、少しネックですね(全員が連合タイムラインを使っているわけでもないと思いますし)。その分、フォローしていない人の発言も目に入る機会があるので、新規の顧客やユーザに対してリーチできるチャネルかもしれない。という可能性はあるとも感じました。
インスタンスごとのアカウントについても少し気になっています。
Aインスタンスではアカウント名がaなんだけど、Bインスタンスではbで、Cインスタンスではaみたいな場合がありそうだなと思いました。
この場合、インスタンスごとのアカウント管理が非常に煩雑になる気がしていて、それがきっかけで使わない人続出からの空中分解。とかになったら悲しいなぁ…と。
とはいえ、マストドンはまだまだ開発がこれからだと思いますし、現時点では思ったよりも使い勝手の良いツールでおもしろいと感じているので、利用してみる価値は十分にあるのでは?と思っています。
気になっていた方はぜひマストドン登録してみてください!
