収入の2割を貯金せよ。貯める能力がなければ貯まらないし増やせない【入金力の源泉】

収入の2割を貯金しよう

こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。

研修生
将来に備えて貯金も投資もしたいけれど、お金が貯まらないです~~そもそも毎月何円くらい貯金すればいいんですか??

というような悩みや疑問を抱えている人も多いと思います。

今回は、そんな人のために収入の2割を貯金しようという話をしていきます。

収入が少なくて2割なんて貯金できないよ!!という人のために、一人暮らしの平均的な支出額を表したデータを元に、ここは削れるよ~というポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

先輩博士
貯金が貯まらない人は実はどんな支出を減らせるのか知らないということが多い。知っていれば、行動に移して余裕を作れるようになるはずだぞ。

動画もあるので、動画で見たい人はこちらをご覧ください。

収入の2割を貯金せよ

貯蓄率で考えよう

みなさんは月々の収入のうち、何%を貯金できていますか?

こう聞かれて、パッと答えられる人はえらい!

ほとんどの人は「2万円貯金している」と額面はいえるものの、収入に占める貯金の割合を答えられる人は少ないんです。

この、収入に占める貯金の割合を「貯蓄率」なんて言ったりします。

貯蓄率で考えておくと、収入が上がった時にも貯蓄率を維持するだけで貯金額は勝手に増えていくのでおすすめですよ。

研修生
ふむふむ。確かに額面は答えられるけど何%貯金しているかはパッと答えられないですね。。。

王道は収入の1割の貯金。でも…

資産を増やす王道ルールとして「収入の1割を貯金せよ」といわれていますが、個人的にはちょっと物足りません。

みなさんの中にも

  • 貯金したいけどなかなか貯まらないんだよね
  • 投資に興味はあるけど、回せるお金ないよ

という人がいるのではないでしょうか。

そんな時は「金銭的に安心できるようになるのは遠い未来の話」なんて感覚になってしまいますよね。

そこで今回は、収入の2割を貯金(貯蓄率20%)しようということを提案します。

なぜ20%なの?

結論から言うと20%である理由は、2年の貯金で半年分の生活費を貯められるからです。

生活費が8割になって、貯金が2割ということは

  • 4か月で1月分の生活費が貯まる
  • 1年で3カ月分の生活費が貯まる
  • 2年で半年分の生活費が貯まる

こういう計算になります。

すると生活費が16万円だった場合は2年で96万円。約100万円貯められます

これだけのお金があれば、金銭的な意味で心に余裕が出てきますよね。

ちなみに僕は、27歳くらいまでは100万円貯められませんでした。なぜたまらないのかもわからないまま、ずっともがいてました。

先輩博士
著者が若いころと比べても、今はいろんなものがリーズナブルになってきている。無理しなくても多くの人が2割貯金を目指せるぞ。

半年分の生活費を貯めたら、生活はしばらく何とかなります。

なので3年目からは投資を行えるようになります。

投資は賛否両論、意見が分かれるところだと思いますが個人的には投資をするリスクより、投資をしないリスクの方が高いと考えています。

理由は大きく2つあります。

  • r>gの法則
  • インフレリスク

ズバリこれらですね。

r>gの法則の詳細は別の記事で解説しますが、ざっくり説明するとこんな感じ。

r>gの法則
資産収入の伸び率が、労働収入の伸び率よりも大きいという法則。

インフレリスクというのは、物の値段が上がるリスクということです。

日本の場合は長期にわたってインフレしていないので、実感している人は少ないかもしれませんが、日本でも過去に何度も大規模なインフレが起きています。

日本銀行の調査によれば、1934-1936年の消費者物価指数を1とした場合、1954年は301.8となった。つまり、18年間で物価が約300倍となったことになる

wikipedia

とこのようにあるので、300万円貯めていたとして上記と同じインフレが今後起きた場合、18年後にはその300万円は1万円の価値しかないことになります。

ですが、上記のインフレの例を取って投資をした時の説明を雑にしてみれば、1万円で買った証券が18年後には300万円になっているということになります。

貯金で持っていればゴミくずみたいな価値になっていたと思いますが、証券にしておくことで価値が担保されたということです。

インフレリスクについてはこちらの記事を参考にしてみてください。

貯金はノーリスク?投資をしてなくても実はリスクに巻き込まれていることを知ろう

2021年7月9日

こうした理由から、お金を増やすためにも、お金を守るためにも投資をするべきだということが言えると思います。

研修生
インフレ、ちょっと極端な例ですけど無関心ではいられない感じがしました。。あと、労働収入よりも資産収入の方が収入の成長率がいいのは納得いかないですーーーー!!!!

とはいっても収入の2割を貯金は無理ゲーじゃない?

2割を貯金するメリットはわかった。

投資をする意図も理解できた。

でも、収入の2割を貯金するのはそもそも無理ゲーじゃない??って思っている人もいると思います。

結論から言えばほとんどの場合で2割貯金は可能ってことになるんですが、ここからは僕の家の家計と、ひとり暮らしの平均的な支出額を見比べながら検証していきましょう。

出典:Rooch

こちらは、一人暮らしの人の平均的な貯金額と支出額の表です。

手取りベースでだいたい20万円前後の収入があり、18万円で生活、2万円の貯蓄ということになります。

なので、貯蓄率はだいたい1割ですね。

先輩博士
平均で1割貯金しているというのは正直意外だった。思ったよりもみんな貯金してるんだな。

こちらは僕の家の家計簿(二人暮らし)になります。

上記の一人暮らしの図が手取りベースだと思うので、僕の家計簿も手取りベースで作ってみました。

支出総額は一人暮らしの18万円からやや増えてるものの、人数が2人であることを考えると一人暮らしの支出もまだ減らせそうな予感がしてきますよね。

ちなみに表には載せてませんが、貯蓄率はだいたい77%になります。

研修生
著者曰く切り詰めて日々をつましく過ごしているわけではないそうですよ。
出典:Rooch

さて、先ほどの一人暮らしの平均生活費の内訳はこちらになります。

僕の家の内訳と比べながら確認してみたいと思います。

なお、僕の家の家計簿を出しているのは支出の具体的な内容を細かく把握しているのが自分の家しかないためであり、理想的な支出額だというつもりも、正しいお金の使い方だというつもりもありません

個人の価値観によってお金の使い方、貯蓄率というのは変わっていくと思いますが、ベンチマークがなければ話が進まないと思って公開しています。

家賃

まずは家賃、こちらは地域差も激しいし広さやこだわりも人それぞれなのでこのままでいいでしょう。

一人暮らしの住居費と考えたときには特別高いとも安いとも思いませんでした。

ただし、よく「家賃は収入の1/3」と言われますが、別段強い根拠があるわけではありません。

住居に特に強いこだわりがなかったり、必要性がないのにこの額を支払っているとうことであれば見直し対象かなと思います。

あくまで自分の価値観に照らし合わせて、払ってもいい金額をかけるのが正解です。

食費

一人暮らしにしてはちょっと高いかな…という印象です。

仕事に行くときのランチ代が入っているのかもしれないですが、ランチのグレードを調整するとか、基本的に中食にするとかして少し抑えめになるとGOODだと思います。

うちは2人で平日完全自炊だから4万円で済んでいますが、これを目安にすると

  • 朝夕自炊+ランチお弁当自炊なら2万円
  • 朝夕自炊+ランチ中食なら2万8000円
  • 朝夕自炊+ランチ外食なら3万1000円

のような感じかもしれません。

お弁当を作るのは時間的にも大変だと思うので、中食を組み合わせて2万8000円を目指して調整してみたいところです。

水道光熱費

こんなものだと思います。

水道光熱費をがんばって節約するのは労力とリターンが合わないので、やるのであれば電力自由化などで民間業者から電力を買えるようになってますからそうした業者と契約するのがいいと思います。

通信費

通信費はできればぐっと抑えたいところですね。

うちは家の光回線とスマホの通信費2台分を合わせて6700円程度です。

一人暮らしでマンションタイプであれば光回線の通信費は4000円程度で契約できますし、スマートフォンの通信費もmvnoを契約することで3GB/790円程度まで抑えることが可能です。

月額5000円も十分に狙えるはずなので、契約を見直してみましょう。

スマホのギガが足りるか心配…という人は、自分が毎月どのくらいの通信量を消費しているか確認してみることをおすすめします。

使ってなければギガを落とした基本プランに変更しましょう。

外出先でamazonプライム動画とか見てる人は、自宅で事前DLすることでスマホのギガを消費しないという方法もあるので、やり方を検討してみましょう。

電話をよく使う人はかけ放題プランに加入すればOK。それでも今よりはずっと通信費が下がるはずですよ。

飲み会

飲み会って項目の切り方をしているから、会社の付き合いとかだと思いますが、仕事だったらこんなに使うほど行かなくていいと思いますよ。

収入の1割を会社関係の付き合いで消費するのはバランス悪いと思います。

付き合いは何も飲み会じゃなくてもできるはずなので、同僚とランチに行ったりすることである程度抑えることが可能です。

飲み会じゃなければ人付き合いを構築できないと思ってるなら、それはそれでヤバいと言わざるを得ません。

会社の飲み会なら月に1回1次会で切り上げれば4000円前後まで下げられると思います。

もし、友人との飲み会がこの支出に入っているんだとしても、よっぽど仲良くしたい人と月に2回飲み会に行くくらいでいいのではないでしょうか(この辺のバランスは人それぞれですが)。

月に2回友人と飲みに行くなら、何件もはしごすると全然足りないけど、そうでない場合は1万円くらいあれば足りるかなぁという感じ。

年を取るとわかることなんですが、若い時に手広くいろんな人と飲みに行ってたとしても、振り返ってあの人と繋がっててよかったな。って思える関係って一握りだったりします。

自分が貯金できなかったり、資産形成できなかったりという要因になるほど負担が大きな付き合いをしても、ほとんどの場合は得られるものが少ないと思います。

飲んでる最中は楽しかったりするのが難しいんですけどね。

趣味娯楽

趣味娯楽費が1万5000円以下ということで、できればここは増やしたいですね。

なんだかんだでみんな楽しく過ごすためにがんばってるわけだから、変な飲み会とか参加せずに、自分が本当に嬉しいと思えるものにお金をかけた方がいいんじゃないかなーって気がします。

僕は物欲もあまりない人間なのだけど、普通の人は多分1万5000円以下は苦しいんじゃないかなぁ。

高校生の時にお小遣い+バイト代とかもらってた人は、その時より自由なお金減ってるってことだと思うので、少なくとも不満がたまらない程度には増やせるといいですね。

日曜消耗品

何買ってるかわからないけど、こんなものじゃないかなと思います。

保険・医療費

健康のことなので一概には言えないですが、健康的な人であれば7500円は結構高い印象です。

僕の場合、定期的に通っているのは歯医者の定期健診で、4か月に1回1500円くらい。

それ以外は突発的に肌が不調になったりして通う程度なので、月でならすとおそらく1500円くらいだと思います。

健康に関しては食事・睡眠・筋トレを十分にやって免疫力を維持することが大切なので、少しずつ生活を改善できるといいですね。

保険については、基本的に「低確率なんだけど起こると自分では対処しきれないくらいリスクが高い」ものに対処する商品です。

なので、上記ではないものに入っているなという人は解約かプランの変更がおすすめです。

僕は健康保険、死亡保険とかは入っていなくて(日本の公的医療制度で十分)。今は火災保険と自動車保険だけ加入しています。

その他雑費

この項目はあり得ないのでなくす努力を全力でやりましょう。

その他って何?って感じです。娯楽なら娯楽、そうでないなら日用品など適切な分類をしましょう

わけのわからないお金の使い方をしているから、雑に放り込める「その他」なんて仕分けになるってことだと思うので、帳簿からこの項目を消して運用するだけで無駄な買い物は減るはずですよ。

手取り収入が20万円程度であれば、支出料もそんなに多くないわけですから、どんぶり勘定をせずにちゃんと仕分けをしましょう。

支出削減額の合計

  • 食費3000円
  • 通信費5000円
  • 飲み会10000円
  • 保険・医療費5000円
  • その他雑費17000円

で、合計4万円の支出をカットできそうです。

その他雑費がもし全額無駄遣いじゃなかったとしても、それ以外の項目で2万3000円削減できているので、もともとの貯金額と合わせて2割の貯金は可能だということになります。

過度な節約をして、人生で一番若い今を残念に思いながら過ごすのは行き過ぎです。

しかし、必要ない通信費を削減したり、行かなくていい飲み会を減らすだけで資産形成がはかどるわけですから、行動する意味はあると思います。

もし、2割以上に貯金できる余地が生まれれば、それはそのまま貯金してもいいし、お小遣いにしてもいいわけです。

自分の人生が豊かになると思う方法を、各自で模索してみるのがいいと思います。

研修生
こうしてみると、思ったよりも流されて使っている支出とか、削減できると知らなくて払い続けてる支出もありそうなんですね。
先輩博士
そうだな。
とくにどんぶり勘定で「何のための支出かよくわからなくなってる人」は要注意だ。別にたこ焼きを食べたのがちょっとした楽しみとかだったら、娯楽費に付けたって言い。支出の意図がちゃんとわかる帳簿にしておこう。

家計簿の項目を工夫して支出をカットする

家計簿をこまめにつけるというのは何気に大変なので、家計簿の項目を工夫するという手もあります。

例えば

  • スーパー、ドラッグストア…割安な支出
  • コンビニ、外食…割高な支出
  • インフラ…水道、ガス、電気、通信費
  • 保険…万が一の備え

こんな感じでざっくりとした家計簿にしたっていいわけです。

家計簿を通して支出の「把握」「管理」「調整」ができるようになればOKなわけですから、それ以外の情報をカットできるような項目にしてみるのもいいでしょう。

項目を細かく分けすぎると「飲み会ってあるものだしな…これ以上減らせないよね」という感じで、本当はゼロにできるけどこれ以上は削減できないと思い込んでしまう可能性もあります。

結果として「割高な買い物が多いから安いところで買うようにしよう」と行動できればうまく回りますから、自分なりに運用しやすくて、支出を減らせる項目を探ってみるといいと思います。

研修生
あー私です!
めんどうくさくなって家計簿付けるのやめたり、長続きしないんですよね。自分に合ったやり方に変えちゃっていいんですね!

収入の2割を貯金して未来を切り開こう

ということで、収入の2割を貯金して

  • 2年で半年分の生活費を確保して
  • 3年目からは投資をしましょう

という内容でした。

投資はするリスクと、しないリスクがあって、しないリスクの方が大きいのでは?という問題についてはみなさんも一度考えてみてください。

貯金を2割もできないよ!という人のために、僕だったらここを削減するよ。というポイントを一人暮らしの平均的な支出額を例にコメントしました。

結果として削減額は4万円になり、もともとの貯金と合わせれば月の3割を貯金できるという結果になりました。

ただし、今を犠牲にしまくってもそれはおもしろい人生とは言えないので、2割貯金したらそれ以上はおこづかいにするなど今の自分が満足する使い方をしてもいいと思います。

家計簿で把握するのが大変…という人は、家計簿の項目を自分が管理しやすいように変化させてもいいでしょう。

結果として 支出の「把握」「管理」「調整」ができるようになればOKです。

決まったルールはありませんから、自分のやりやすいようにルールを作ってみましょう。

効果がでなければルールを変えて再チャレンジすればOKです。

研修生
今回の説明を聞いてて思ったんですけど、家計簿や支出を削るのってルールはないんですね。
先輩博士
もちろんだ。
衣料品費がいらない人もいれば、食費が少なくていい人もいる。みんな事情や好みは違うわけだから、自分に合った費用の削減方法を見つけよう。
研修生
なかでもおすすめは生活水準や買い物の都度我慢する節約ではなくて、固定費の見直しってことなんですね。
先輩博士
そうだな…好みはみんな違うけど、面倒だったりストレスに感じるポイントは多くの人が共通してるから、固定費の見直しが王道だと思うぞ。

ということで、今回の解説は終わりたいと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございましたー!またねー!

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスのUIデザイナー。情報設計と構造整理が得意。制作会社の執行役員を経て独立。 現在は技術書執筆やYoutubeで活動中。デザイン、Youtube、株式投資、社会制度の話題が多めです。 拙著「誰でもつくれる!UIデザイン入門」発売中