
こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。
当ブログでは以前「太陽光発電を自宅に導入したので感想やメリデメを紹介!」という記事で、太陽光発電のメリデメを紹介しました。
2012年に施行されたFIT制度の適用期間は、10kw以下であれば10年なのでそろそろ固定価格での買取が終了(卒FIT)します。
固定価格買取制度のことで、再生利用エネルギーで発電された電力を固定価格(価格や期間は発電規模などで異なる)で買い取る制度です。

と思っている人もいるでしょう。
今回は、そんな人に向けてどうしたらいいのか。太陽光発電はオワコンなのかの検証結果をお伝えします。
まず結論を先にお伝えすると
ということになります。

目次
蓄電池を使用して自家消費を行うことに活路あり
FIT制度の終了で売電価格は大幅に下がることはもう決定事項です。
電力会社によって買取価格は異なりますが、おおよそ1kWhあたり8円程度のようです。
2012年にFIT制度の認可を受けたご家庭であれば、1kWhあたり42円だったわけですから、売電価格が20%以下になるわけです。
FIT制度終了で売電価格は下がったが太陽光発電の魅力は健在
前述したように、FIT制度が終了することで売電価格は下がりましたが、太陽光発電の魅力がなくなったわけではありません。

こちらは東京電力の料金プランになりますが、電力を購入するには安くても1KWhあたり19.88円必要なことがわかります。
売電価格がおおよそ1kWhあたり8円ですから、自家発電した電力を利用した方が約12円お得なわけです。
卒FITの対象になっている人は、すでに太陽光発電の設備自体は持っているわけですから、自家発電した電力を極力自分で使い切るようにすれば、電気代がお得になるというわけですね。

売電すれば多少のお金になるけど、自分で使えば売電するより2倍以上お得なんですね。
蓄電池の導入価格も下がっている

こちらの図は蓄電池の1kWhあたりの価格の推移になります。
受給などの影響によって多少の波はあるものの、直近10年で価格は33%ほど下落していることがわかります。
このことから、売電よりも自家消費するのが資金効率が良く、そのために必要な蓄電池もお手ごろになっていると言えます。

ちなみに、2人世帯の場合の人突き当りの電力消費量は320kWh。
蓄電池を使用して購入分を全部ペイできたと仮定すると、売電するよりも自家消費する方が月あたり3,801円お得。年間にすると45,619円節約できることになります。

蓄電池を検討する際の卒FIT以外の材料

蓄電池を利用することでFIT制度が終了した後も太陽光発電を活かせるのは分かりました!
でも、まとまったお金がでていくことだから、もう少し材料が欲しいな~
という人もいるでしょう。
確かに、資金効率が良くなると言っても、蓄電池を買う時にはまとまったお金がでていくことは間違いありません。
その一時的な金銭負担をしてでも買うメリットがあると思えなければ、意味がありませんよね。
いろいろと調べた結果、僕としては
- 地方自治体独自で補助金を出してるかもしれないから、その程度によっては金銭メリットでGOしてもいい
- 金銭メリットだけでGOできない時は災害の備えとしての価値をどの程度感じられるかが焦点
- いっそ蓄電池も太陽光発電もやめて、電力小売り業者に乗り換えるのは微妙
ってところが結論かなと思いました。
地方自治体独自で行っている補助金がある場合も
地方自治体独自で蓄電池に対して補助金を出している場合があります。
お住いの自治体がそうした補助金を行っているかどうかを調べてみる価値はあるでしょう。
僕の家の近所の自治体だとリチウムイオン蓄電池を設置した場合3万円~8万円の補助金を出しているみたいでした。
ただし、国の補助金と違って予算が限られているからか受付件数があらかじめ決まっていて、早い者勝ちみたいな感じでした。
災害への備えにもなる
個人的には災害の備えになることを評価できるかどうかが大きなポイントかなと思います。
最近では突発的な豪雨、地震、竜巻などがよく起こっていてその都度、停電だったり断水が起こっているなと思います。
電気は水のようになければ即座に生命活動が危うくなるような直接的な危険は少ないものの、情報を取得しづらかったり、夏場や冬場に被害を受けると気温で体調を崩すといった危険もあるので備えはしておいた方がいいと思っています。
その理由は、2019年の台風15号による千葉県の暴風雨の被害にあります。
実は、妻の両親が千葉県に暮らしているので、上記の災害はとても衝撃的でよく覚えているのです。
台風が過ぎ去った1週間後くらいに、両親のもとへお見舞いに行ったのですが、道中では木々や電柱が倒れているのを間近で見ましたし、結局両親の家の電力が復旧したのは3週間後とかだったと思います。
電力は必需品だから比較的早めに復旧される、と思っていた僕はとても驚いて「広範囲に被害が及ぶと、復旧が相当遅れるということはあるんだな」と学びました。



蓄電池をやめて電力小売り会社へ買取を切り替えるのはNG?
いっそ卒FITのタイミングで蓄電池も買わず、太陽光発電もやめて電力小売会社から電力を買うという方法もあります。
しかし、個人的にはこの選択には消極的です。理由は
- 太陽光発電は大金使って導入した設備なので、放棄するのはもったいない
- 電力小売事業者が電力の買取もやってくれるならなしではない選択だと思う
- ただし、災害面を考えると上位互換だとは言えない
という感じです。
また、2021年の年初には大寒波に見舞われたりパナマ運河が通行止めになるなどして電力の卸価格が高騰しました。
その時に、電力小売事業者から市場連動型プランで電力を購入していた人は、通常の料金の10倍近くまで請求額が上がるケースがあったようです。
【注意】1月の電気代、10倍になるかもしれません。電力プランを確認して!
価格を安くしようと思って電力小売業者を使っていたのに、災害ひとつで多額の支出につながるのでは厳しいなと思っています。
また、電力卸価格が上がるということを考えると、市場連動型プラン以外でもリスク込みで通常料金が上がる可能性もありますし、それなら災害対策も兼ねて太陽光発電をするのは資金の安定性という意味でなしではない選択肢に思えます。

電力は「価格」「安定性」の総和が最大になるように設計するのが大切
いろいろとみてきましたが、リスクのことも考えると太陽光発電+蓄電池を運用するのは活路があると感じました。
電力は「価格」と「安定性」の総和が最大になるように設計するのが大切だと思います。
最低価格が安くても、頻繁に値段が変化して年間でならすと安くないというのは残念ですし、いざという時に利用できないというのもインフラとしては褒められたものではありません。

その点、蓄電池があれば卒FIT後の金銭的メリットを受けつつ、災害に備えるということができます。
この2つの点に対して、一時的にまとまったお金を使ってもメリットの方が大きいと思えるなら、蓄電池を導入して太陽光発電を引き続き活かす価値があるのではないでしょうか。
メリットとデメリットを確認して意思決定するには
そのためには、導入する際の最大のデメリットである「で、蓄電池っていくらするの?」という部分を確認する必要があります。
そんな時におすすめなのが「グリエネ」というサービスです。
2010年からサービスを展開していて、国内では最大級の太陽光発電・蓄電池の見積もり比較サービスとなっています。
個人的に気に入っているポイントはこんな感じ。
- 東証1部上場企業が運営しているので安心感◎
- 見積もりだけなら無料
- 見積もったからといって契約しなければいけないわけではない
- リスクに備えておきたい人も、コストパフォーマンスを計測したい人も利用しておくことで今後に活かせる
結局、導入するかどうかは価格と相談しなければ判断できません。
そんな時、1件1件取扱店を自分で探して見積もり依頼をするのは手間だし、かといって合い見積もりをしなければ業界としての相場観がわからない(カモられる可能性がある)ってわけです。
なので、こうしたサービスを利用して適切な金額を知ることはとても重要です。

【結論】太陽光発電はオワコンではなく、蓄電池を利用して自家消費することに活路がある
以上、FIT終了で太陽光発電はオワコンになるか?の検証でした。
結論としては、蓄電池を利用して自家消費することで金銭的メリットを得られる可能性がある。ということですね。
その可能性が、間違いないかを確認するためには「グリエネ」を使って、実際に見積もりをしてもらうしかありません。
多少面倒に感じるかもしれませんが、資産を正しく形成するためにも、適切なインフラに支えられた生活を継続させるためにも、ぜひチェックしてみてほしいなと思います。

卒FITでちょっと絶望していたのが、まだまだ活かせる方法があるんだって知れて嬉しかったです。さっそく、見積もりしてもらいます♪

ということで、今回の解説は終わりたいと思います。
この記事の内容が、少しでもみなさんの役に立てばうれしいです!
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最後まで読んでいただきありがとうございましたー!またねー!