
こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。

という人のための記事です。
能力や技術、スキルはほとんどの場合、逓減性(ていげんせい)があります。
逓減性とは、成長するほど成長力が鈍化するという事です。
ゲームでもレベルが上がるほど次のレベルになるために必要な経験値増えますよね。あんな感じだと思えばOK。

たとえば、非常にレベルの高い内容を学んだとしても、理解がより正しくなるだけでできること自体は変わらない。というようなケースはよくあることだろう。
そこで大切なのは何のために能力や技術、スキルを伸ばそうと思っているのか確認することです。
目的と合致しない努力は苦痛
そもそも能力を伸ばしたり、技術を習得するというのは大変なことです。
自分が好きなことをできる時間を削って学ぶわけですから、当然といえば当然ですね。

他にも旅行に行ったりカフェにも行きたいから時間がないんですよね。
こんな人はかなり多いんじゃないでしょうか。
そもそも大変なことをしてるのに、それが目的に合致しない努力だとしたらもはや苦痛ですよね。
だからこそ、何のために能力や技術、スキルを伸ばそうとしているのかを確認するのはとても大切です。
- 目的を確認することで
- 手段が適切か判断できる
- 目的と手段が合致していれば学びは有意義だといえる
こんな感じですね。
人生の時間は限られているので、有意義でもないことを大変な思いしてやる意味はないです。

昇給したいとか、転職したいとか、何かを成し遂げるためにその技術が必要とか、習得の先で何をしたいのか整理しよう。
目的と手段が合致していないと感じたら、合致する手段を考え直した方が人生はうまくいきそうです。
目的に合致していた場合に考えること
学ぼうと思っていることが目的に合致していた場合は、脳死で学んでいいか?というとそうではありません。
ここで大切なのが、冒頭に出てきた能力や技術、スキルには逓減性があるという事。
例えばあなたが料理人だとして
- すでに包丁さばきや火の扱いが一定レベルに達している状態で
- 顧客の満足度を高めたいと思った場合
- さらに包丁さばきを訓練しても努力量に比例して満足度は上がらない
という可能性があります。
上記のような状態なら、包丁さばきをさらに高めるよりも
- 今まで使ってこなかった調味料を使った料理を創作する
- 客席に季節の花を飾り付ける
- 接客時の応対を見直す
など、他に習熟度が低いかもしれない部分を高める方が効率がいいかもしれませんよね。
目的とおいているものが、本当にその技術の習得度を上げることでしか達成できないのか?
他にも達成する手段があり、その方が効率的だったりしないか?
という点は、常に気にしておきたいところです。
もちろん、包丁で大根を鶴のような造形にできれば満足度が劇的に上がるとわかっているなら、包丁さばきを磨くことを選択するのはありだと思います。
大切なのは
- 努力量(コスト)
- 確実性(確率)
- 目的達成度合い(達成率)
の総和を考えるという事です。

しかし、残念ながら私たちの人生は有限だ。効率よくやらないとより良い人生を送ることは難しい。
習熟度が低い能力から伸ばしていくべき?

能力の逓減性を考えた場合、習熟度が低い能力を積極的に伸ばしていく方が効率的、と考えがちですがこれは大きな間違いです。
どのスキルを伸ばしていくのか?という優先度については
- 目的に合致している能力であること
- 目的に深刻な障害をもたらすほど低い能力であること
- 目的をよりスムーズに、達成度を高められる能力であること
このような順番で優先度を決めていくことが望ましいです。
まず、能力が低ければ何を伸ばしてもいいかというとそうではなく、目的に合致している必要があるということ。
これは、この記事の冒頭から言っていることですね。

次に、目的に深刻な障害をもたらすほどの低い能力を克服するということ。
言い換えれば自分の良さを帳消しにするほど危うい能力と言えます。
先ほどの料理人の例で言えば、食事中のお客さんと会話をする時に頻繁に唾が飛ぶとかです。
これは、満足度を上げるどころかその人が接客することによって下がってしまうので、改善が必要でしょう。

そして最後に達成度を高められる能力を鍛えるということ。
致命的な問題がないのであれば、むしろ目的をより高度に達成するための能力を磨いた方がいいからです。
なぜ、欠点を補うのではなく目的の達成度を高められる能力を伸ばすのかというと、欠点をいつまでも補っていてもより良い成果は得られないからです。
ここで、僕の大好きなゲーム「信長の野望」を例に出してみましょう。
例えば、以下のように並な人材ばかり揃っていても、目的に対してとてもいい成果が出る可能性は低いです。

ですが、このように特化した能力や技術があるチームならどうでしょうか?

お互いを補い合ってより高い水準で目的を達成できるようになるはずです。
致命的な欠陥がない限りは、こういった形で強みを作った方がいいという事ですね。

決まったルーチンワークをする職業ならともかく、高い報酬を払ってでも一緒に仕事をしたいと思ってもらえるのは後者の人材が多いだろう。
具体的にどんな能力を伸ばせばいいか
目的の達成度を高めるための能力を育てるのはわかったけれど、具体的にどんな能力のことだろう?と思う人もいるでしょう。
そんな人のために、いくつか例とポイントを用意しました。
参考にしてみてください。
イラストレーターの場合
イラストレーターの場合、
- グラフィックデザインの能力
- 医療、銃火器、植物などの専門知識
などがあげられます。
前者は一緒にセットで発注したいような業務知識をつけるという方向になります。
絵も描けるしグラフィックデザインもできるなら、絵をかいてもらってそのままフライヤーのデザインもしてもらおう。とか、企画の世界観作りから相談に乗ってもらおうといった仕事の幅を増やせるかもしれません。
後者であれば、専門的な内容を描けるということで分野の第一人者を目指す方向になります。
専門知識のあるイラストレーターにお願いする方が間違ったイラストが上がってくる可能性が低いですし、専門職の人がみても納得感のあるカットを仕上げてもらえそうだと感じてもらえるでしょう。
プログラマーの場合
プログラマーの場合
- Webデザインの知識
- ネットワークの知識
などがあげられます。
前者は一緒にセットで発注したり、デザイナーと協業しやすい人材だと思ってもらいやすいでしょう。
後者であればネットワーク上のやり取りが複雑な案件を任せられたり、より効率的な通信をするための知恵がありそう。と評価されるかもしれません。
このような形で、目的次第で様々な能力を組み合わせることができるので、自分がどのように活躍したいのか、どのような評価を受けたいのかで伸ばす能力を決めていくといいと思います。
能力を掛け合わせることで、この仕事ならこの人に任せたいと思われるようになることを意識するといいでしょう。
もちろん、これも目的が給料を上げたいといった個人的なものであったとしても同様です。
上司に、この人がいなくなると困るな~って思ってもらえるようなポジションをどう作るか考えてみましょう。

わかってきましたよ!私も自分の得意が活きるようなポジションにしていきたいですね!

いずれにしても、ひとつの能力に固執して成長を鈍化させるべきではないかもというのは持っておきたい視点だ。


逓減性がどのタイミングで発生するかは人によるところだし、あくまで一般論として受け取ってくれ。

ということで、今回の解説は終わりたいと思います。
この記事の内容が、少しでもみなさんの役に立てばうれしいです!
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最後まで読んでいただきありがとうございましたー!またねー!