【どこを目指す?】3種類のFIREの特徴を解説!おすすめはこれ

【どれをめざす?】3つのFIREの特徴を解説

こんにちは。ななうみ(@nana_u_mi)です。

研修生
そういえば、FIREって言っても完全リタイアしたり、働きながらFIREしたり、いろんな方法があるんですよね?
どれを目指したらいいのかなぁ、、、おすすめとかありますか?

このようなことを感じている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回の記事では

  • FIREの3つのスタイルの紹介と特徴の解説
  • どのFIREスタイルを目指すべきか
  • その理由

について解説していきます。

FIREを達成するのは難易度が高すぎる…どうせ無理だから挑戦しない方がいいのでは?と思っている人も、参考になると思いますからぜひ最後までご覧ください。

また、この記事の内容はYoutubeにも動画を載せているので、動画で見たい人はこちらからご覧ください(チャンネル登録してくれたら嬉しいです!)。

3種類のFIREを確認しよう

まず、3種類のFIREを確認していきましょう。

僕が調べたところ、細かな派生などがたくさんあったので大まかに3つにまとめました。

それが

  • Fat FIRE
  • Barista FIRE
  • Lean FIRE

の3つになります。

Fat FIRE

Fat FIREとは、豊かなFIREという意味です。

このFIREスタイルでは生活維持費以外に、ゆとり費も資産所得で手に入れて生活水準やゆとりを落とすことなくアーリーリタイアする方法です。

また、このFIREスタイルを達成した人の多くは、リタイア後も積極的に資産拡大に励む傾向があるようです。

資産所得や、資産運用によってお金がらみの問題をすべて解決するスタイルと言えます。

先輩博士
お金に関してもっとも悩まないFIREスタイルだが、その反面達成するのは最も難易度が高いだろう。大まかな目標としては年間支出額の25倍の資産が必要になるだろう。

Barista FIRE

Barista FIREはSide FIREとも呼ばれていて、生活費の一部を資産所得で手に入れて、足りない部分を労働力で補うというスタイルです。

生活費の一部ってどのくらい?と思うかもしれませんが、ここは人によると思うので考え方を2つほど紹介しておきましょう。

  1. 生活維持費を資産所得で手に入れ、ゆとり費を労働で補う
  2. 労働してもいいと思える範囲で稼ぎ、不足分を資産所得で補う

1番の方法は後で紹介するLean FIREに労働力をプラスするという考え方ですね。

最低限、生活には困らない所得を手に入れて、豊かに暮らす分だけ労働するという考え方になります。

働きたくなければ働かなくてもいいし、必要になった時だけギグワークするという事も考えられますね。

2番の方法は、労働量から逆算する考え方ですね。

アーリーリタイアしたい理由は人それぞれですが、今の労働環境もしくはワークライフバランスに何かしら不満があるケースが多いですよね。

例えば

  • 毎朝7時に起きて会社に行くのが嫌だ
  • 8時間労働じゃなくて6時間労働がいい
  • 平日休んで休日働きたい

などです。

これらのネックポイントを解消する働き方をした時に得られる収入が、労働で補う金額。

不足分を資産所得で手に入れるという形になります。

研修生
全額資産所得で賄うわけではないので、難易度は結構下がりそうですね。
それに、工夫次第で早めの達成も可能かもしれませんね!

Lean FIRE

Lean FIREはやせ細ったFIREと言われています。

生きていくために最低限の支出に絞り、生活費を極限まで減らすことで資産所得の額も減らす手法です。

必要になる資産所得の額も低いため、3つのFIREスタイルの中では最も達成までの道のりが短いですが

  • 切り詰めた生活でも苦にならない人
  • この生活を長期間続ける覚悟ができる人

でなければ、持続していくのは難しいでしょう。

先輩博士
とはいえ、FIREできているという意味ではBarista FIREにいつでも移行できる。
いざとなったら労働してもいいと思っているなら、大きな問題ではないだろう。

どのFIREスタイルを目指せばいい?

3種類のFIREの方法を見てきましたが、ではこの中のどれを目指したらいいでしょうか。

個人的な考えになりますが、僕としては全員Fat FIREを目指すのがいいと思っています。

どんな形でFIREするにしても、お金の悩みはないに越したことはないですよね。

今、Lean FIREでいいやと思っていてもいざFIREしてみたら3年後にやっぱりもう少しお金が欲しい…と思うかもしれません。

Fat FIREを目指している途中でも、今の資産額でFIREしようと思えばLean FIREなりBarista FIREできますよね。

Lean FIREやBarista FIREを達成した後で、やっぱりもう少し資産が欲しいと思って目標が高くなるのと、Fat FIREを目指している過程でセミリタイアできてしまうのとでは、精神的な負担もずいぶんと変わってくるように思います。

それに、どんなFIREスタイルを目標にしたところでそこに至るプロセスは基本同じであることを考えれば、Fat FIREを目指すメリットはあっても、Lean FIREやBarista FIREを目指すメリットはあまりないように思います(しいていえば、目標が下がるのでモチベーション維持になる可能性はあります)。

ですが、こうした気持ちの変化や、状況の変化、環境の変化に対応するためにFat FIREを目指すのが良いと考えています。

研修生
ふむー…。
確かに、気持ち的にFIREのハードルが下がるかも…という点を除けばFat FIREを目指している方が良いのかもしれませんね。

それに、3種類のFIREを紹介しておいてなんですが、どれを目指そう?と思って悩むくらいなら目標は最上位において、さっさと節約や稼ぐための行動を起こした方がいいと思います。

悩んでいる時間って当人の心に折り合いをつける行為だと思うんですが、現実的には何も進展はないんですよね。

悩んでも進展はないが、悩んだ分の時間は確実に消費されるので、行動量を増やす方がFIREへの近道だと思いいます。

Fat FIREを目指すのをおすすめする現実的な理由

先ほどは、気持ちの整理や行動に移すという面からFat FIREがいいという説明をしました。

ここからは、Fat FIREをおすすめする現実的な理由についても紹介していきます。

  • インフレリスク
  • 資産の値下がりリスク
  • 労働力の価値下落リスク

これら3つのリスクに備える意味でもFat FIREが良いと考えています。

インフレリスク

インフレリスクというのは、世の中の物価が上昇するリスクです。

日本に住んでいると、インフレと言われてもピンとこないと思います。

しかし、よく考えてみると

  • 昔より外食の価格高くなったり(牛丼も230円→380円になったり)
  • 海外に行けば物価が高いなと感じたり

といったことに、思い当たる節がある人もいるのではないでしょうか。

今も日本政府や日銀は年2%のインフレを目標に経済対策をしていますよね。

現時点では達成のめどは立っていませんが、少なくとも物価を上昇させたいと思っているわけです。

仮に現在の生活支出150万円、資産所得150万円でLean FIREしたとしましょう。

翌年、運悪く2%インフレになったらさらに切り詰めた生活をするか、即退場して労働者に逆戻りするかの2択になります。

先輩博士
極端な例だが、ないとは言い切れないシミュレーションだと思う。ちなみに年2%はあくまで目標であって、未達だったとしても緩やかに物価は上がったりするから油断はできないぞ。

資産の値下がりリスク

続いては、資産の値下がりリスクについてです。

25%ルールで資産を取り崩すのであれば、ほぼ資産が枯渇することはないと言われています。

しかし

  • 過去の検証は将来の補償にはならないこと
  • 25%ルールを検証した時と同じアセットアロケーションを実現できるか不明であること
  • 資産が値下がった時に狼狽したり、判断を間違わないと言い切れないこと

この3点から、多少なりとも余裕があった方が持続的なFIREになると考えています。

前の2つはこの際置いておくとしても、3つ目の資産の値下がり時に判断を間違ってしまえばFIRE生活が終了するだけでなく、今まで長期間かけてFIREを目指してきた苦労が水の泡になってしまいます。

こうした失敗は余裕がない時ほど起こしやすいので、余裕をいくぶんか持っておくことがリスクヘッジとして機能すると考えます。そのためのFat FIREという考え方もできるという事です。

もちろん、最初から労働を受け入れられるのであればFat FIREにこだわる必要はありませんが、リスクを認識しておくことは重要ですね。

労働力の価値下落リスク

FIRE達成後、5年ほどリタイア生活を送っていたとしてその後に心境・状況・環境の変化によって働かなければならなくなったとしましょう。

その場合、Lean FIREで完全に労働市場から撤退したケースでは、十分な報酬の元で労働できるとは限りません

マックジョブ(定型化されたルーチンワーク)にしかつけず、低賃金で働くことだって十分に考えられますから、そのリスクを負いたくなければある程度余裕のあるFIREであるべきです。

これからの世界は変化のスピードが速いと思います。

5年前のスキルでは通用しなくて、労働市場に戻ろうとした時に全然戦えない。という事はありえます。

こうしたVUCAの視点も持ちながらFIREの計画を立てたいものです。

研修生
どんなFIREスタイルでリタイアするのも自由だけれど、自分が飲めるリスクと飲めないリスクはありますもんね。先にリスクを洗い出して、対処方を考えておくことは有意義ですね☆

FIRE後のリスクも視野に入れて豊かな人生を送ろう

ということで、今回は3種類のFIREについて特徴とおすすめ、FIRE後のリスクについて見てきました。

せっかくFIREしたと思ったのに、社会の変化によって働かなければいけないとなったり、働こうと思った時には買いたたかれたり、思ったよりも資産額が気になってのびのび生活できない…

というのでは、長い時間かけてFIREを達成した後の現実としてはあまりに残酷です。

事前にリスクを洗い出すことで、

  • どの程度の資産所得があれば気持ち的に楽にリタイアできるのか
  • どの程度の資産所得があれば社会リスクに対応できそうか

といったことを考えられるようになります。

すべての人に最適な回答というのはありませんが、FIREに邁進して豊かな人生を送るためにもぜひ頭の片隅に入れておいて欲しいなと思っています。

ということで、近視眼的にLean FIREやBarista FIREを目指すのではなくて、Fat FIREを目指しておいて心地いいところまで資産を増やすというのが良いのかなと思います。

研修生
ふむふむ、セミリタイアの基準としてはどのFIREスタイルでもいいけれど、あくまで目標はFat FIREの方がいいかもってことですね!
先輩博士
そうだな。
様々なリスクに対応するためにも、目標は大きく持っている方がいいと思う。途中で心地いい資産額や資産収入になったらいつでもリタイアできるわけだしな。
研修生
なんだか大は小を兼ねる的な話でしたね。
先輩博士
そうなんだが、それだけ伝えても「なんで??」ってなりそうだから詳しく解説してみたよ。

ということで、今回の解説は終わりたいと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございましたー!またねー!

ABOUTこの記事をかいた人

フリーランスのUIデザイナー。情報設計と構造整理が得意。制作会社の執行役員を経て独立。 現在は技術書執筆やYoutubeで活動中。デザイン、Youtube、株式投資、社会制度の話題が多めです。 拙著「誰でもつくれる!UIデザイン入門」発売中